【区分】
第4期 被災地応急対応期
4-2. ボランティア活動
1. ボランティアの種類・活動内容
【教訓情報】
13.天理教のボランティア活動
【文献】
◆平素は「ひのきしん」と呼ぶ多様な奉仕活動を行い、災害時には「災害救援ひのきしん」と呼ぶ救援を行う。(中略)ひのきしん隊は情報,物資,人員,資材,経験いずれの点においても能力の大きい組織である。しかし,水災害では「すぐ出動すべき」「しばらく待つべき」という両論があり,結果的に出動が遅れた。これに関して,天理教自身は日時がちょうど宗教的行事と重なったことも一因と説明している。しかし,これ以外に,ひのきしん隊自体が持つ原因もあるかもしれないと考える。同隊はこれまで資材や食糧を自分たちで賄う本格的救援活動を行ってきた。しかし,奥尻の場合,被災直後はフェリーが欠航し,フェリー再開後もしばらくは車両の乗船は公的なもの緊急なものに制限されており,本格的活動を行おうとするとかえって小回りが利かなかったのであった。なお,死別を経験した被災信者の中には,天理教の信仰の中心である「ぢば」に参拝し守護をいただき,「ひのきしん」を行い,安らぎを得た者もいた。[『災害の心理学とその周辺−北海道南西沖地震の被災地へのコミュニティ・アプローチ−』若林佳史(2003/5),p.152-153]
【区分】
第4期 被災地応急対応期
4-2. ボランティア活動
1. ボランティアの種類・活動内容
【教訓情報】
13.天理教のボランティア活動
【文献】
◆平素は「ひのきしん」と呼ぶ多様な奉仕活動を行い、災害時には「災害救援ひのきしん」と呼ぶ救援を行う。(中略)ひのきしん隊は情報,物資,人員,資材,経験いずれの点においても能力の大きい組織である。しかし,水災害では「すぐ出動すべき」「しばらく待つべき」という両論があり,結果的に出動が遅れた。これに関して,天理教自身は日時がちょうど宗教的行事と重なったことも一因と説明している。しかし,これ以外に,ひのきしん隊自体が持つ原因もあるかもしれないと考える。同隊はこれまで資材や食糧を自分たちで賄う本格的救援活動を行ってきた。しかし,奥尻の場合,被災直後はフェリーが欠航し,フェリー再開後もしばらくは車両の乗船は公的なもの緊急なものに制限されており,本格的活動を行おうとするとかえって小回りが利かなかったのであった。なお,死別を経験した被災信者の中には,天理教の信仰の中心である「ぢば」に参拝し守護をいただき,「ひのきしん」を行い,安らぎを得た者もいた。[『災害の心理学とその周辺−北海道南西沖地震の被災地へのコミュニティ・アプローチ−』若林佳史(2003/5),p.152-153]