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09.避難所生活当初はその不自由さが課題として指摘されたが、料理を作るなど除々にリーダーも生まれた。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-4. 被災者の行動
2. 避難所の開設
【教訓情報】
09.避難所生活当初はその不自由さが課題として指摘されたが、料理を作るなど除々にリーダーも生まれた。
【文献】
◆避難所生活の開始後2週間は、多くの被災者にとって、はじめての避難所生活の経験であったから生活の不自由さはいかんともなしがたかった。衣食住の不自由さ、睡眠不足、プライバシーの欠如、心身の不安定さが主要な課題として指摘された。さらにこの避難所生活は、親族・近隣・友人・知人の安否を気遣いながらのものであったし、被災者自身ないし被災者家族における今後の生活再建ーおぼろげながらであるにしてもーをいかに図るかを考えながら、という重い課題を背負っての生活であった。[『北海道南西沖地震に伴う家族生活と地域社会の破壊と再組織化に関する研究』北海道大学文学部(1999/11),p.17]
◆ライフラインの復旧にともなって、救援物資を活用しながら被災者自身ーとりわけ女性を中心ーが献立を考え、料理をつくり始めたということであった。料理づくりにかかわることが、被災者にとって災害の衝撃を一次的にせよ回避することになった。献立に必要な材料が不足した場合、被災者より役場職員に要望が出され、役場職員がそれに応えるという状況が生み出された。さらに、このことに伴い避難所における被災者と町役場の対策本部とを接続するリーダーが生まれ始めた。[『北海道南西沖地震に伴う家族生活と地域社会の破壊と再組織化に関する研究』北海道大学文学部(1999/11),p.17]

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