【区分】
第3期 地震被害発生期
3-4. 被災者の行動
2. 避難所の開設
【教訓情報】
07.奥尻町における調査で明らかになった応急仮設住宅の問題は、狭さ、形式、構造、立地の4つに大きく分けられる。
【文献】
◆今回の調査で明らかになった応急仮設住宅の問題点は大きく分けて4つある。第1は、狭小性からくる問題である。今日の生活水準や家財道具にみあった住宅規模の設定が必要と思われる。第2には形式に関わる問題で、2戸1棟という形式は隣家とのプライバシーの面で大きな問題を残したといえる。第3は、構造に関わる問題で、寒冷地など地域特性を踏まえて、構造面で柔軟に対応する仕組みになっていないということである。地域の特性に応じた仕様や構造が求められるということである。第4は、立地に関わる問題で、奥尻の高台に設置された仮設住宅で、仕事や買物に対する不満がでている。仮設住宅の用地確保に問題があり、モービルハウスなど別の手段の活用をはかることも考えてよいのではないか。[『北海道南西沖地震復興過程に関する調査研究』財団法人都市防災美化協会(1995/7),p.173-174]
【区分】
第3期 地震被害発生期
3-4. 被災者の行動
2. 避難所の開設
【教訓情報】
07.奥尻町における調査で明らかになった応急仮設住宅の問題は、狭さ、形式、構造、立地の4つに大きく分けられる。
【文献】
◆今回の調査で明らかになった応急仮設住宅の問題点は大きく分けて4つある。第1は、狭小性からくる問題である。今日の生活水準や家財道具にみあった住宅規模の設定が必要と思われる。第2には形式に関わる問題で、2戸1棟という形式は隣家とのプライバシーの面で大きな問題を残したといえる。第3は、構造に関わる問題で、寒冷地など地域特性を踏まえて、構造面で柔軟に対応する仕組みになっていないということである。地域の特性に応じた仕様や構造が求められるということである。第4は、立地に関わる問題で、奥尻の高台に設置された仮設住宅で、仕事や買物に対する不満がでている。仮設住宅の用地確保に問題があり、モービルハウスなど別の手段の活用をはかることも考えてよいのではないか。[『北海道南西沖地震復興過程に関する調査研究』財団法人都市防災美化協会(1995/7),p.173-174]