24.いち早く避難し、津波被害を逃れた人々の体験談(奥尻町青苗区Kさんのケース)。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-4. 被災者の行動
1. 避難行動
【教訓情報】
24.いち早く避難し、津波被害を逃れた人々の体験談(奥尻町青苗区Kさんのケース)。
【文献】
◆まず、青苗5区のKさん(女・30代)から。Kさんは、5区のなかでも徳洋記念碑に近いまさに島の南端に住居があり、避難場所の高台からはかなり離れている。家族は、Kさん夫婦と子供2人とご両親の6人である。地震発生当時、ご主人は2階でくつろいでおり、Kさんは風呂上がりであった。強い揺れを感じたKさんは、バスタオルを羽織って外に飛び出し、玄関先に置いてあった車につかまって揺れがおさまるのを待ったという。Kさんは、10年前の日本海中部地震で津波を経験しており、地震の揺れがそのときよりずっと大きかったので絶対に津波がくると思い、すぐさま避難しようと、寝ている子供たち(8才・6才)を起こしに家のなかに入ろうとしたが、玄関は開かなくなっており、仕方なく窓から入って2人の子供を連れ出した。玄関のなかからご主人の来る音がしたので、ご主人も後からくるだろうと思い、バスタオルを羽織ったまま、子供2人と駆け足で逃げだした。やがて、息が切れてきたが、高台に向かうため通りの十字路を左に曲がったところで、両親を乗せて逃げてきたご主人の車が来たのでそれに乗り、家族6人を乗せた車は一気に高台の住宅地に駆けあがったという。[『1993年北海道南西沖地震における住民の対応と災害情報の伝達』東京大学社会情報研究所(1994/1),p.11-12]

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