21.津波の怖さに歯がガタガタと鳴り出した。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-4. 被災者の行動
1. 避難行動
【教訓情報】
21.津波の怖さに歯がガタガタと鳴り出した。
【文献】
◆ゴーなにかすごい音がして今日のうみは、しけかなと思いました。するとお母さんがはいってきて、「○○おきなさい!」と、てをひっぱりながら言いました。それで、車にのってとうだいの下まで行ったらおじいちゃんが、「とうだいさあがれ!」と、いいました。どうしてあがるんなだろうと思ってお母さんにきいてみました。「どうしたの?」するとお母さんは、「つなみだよ!」ぼくは、かんぜんに目がさめました。それでとうだいのところまでのぼりました。そしたら、「門のところにつかまっていなさい!」と、お母さんがいいました。それでぼくといもうとと二りでつかまっていました。そしたらひとりでにはがガタガタとなりだしました。それは、さむさではなく、つなみのこわさだったのかもしれません。三分ぐらいしてお父さんがぼくたちのふくをもってきてくれました。ふくにきがえたあと、おばあちゃんがおにぎりをもってきてくれました。おにぎりは、車の中でたべました。車の中があつくて外にでてみたら、いまにもなみがきそうなすごい音がしました。そのよるは、ずっととうだいにいておきていました。それでやっとあかるくなりました。そして、とうだいからみんしゅくを見たらはんぶんながされていました。ぼくは、自ぶんの家もながされてないかなあとしんぱいしました。でも、ぼくの家は、たすかっていました。ぼくは、すこしほっとしました。ぼくは、つなみが二どとこなければいいと思いました。[『体験文集 災害を乗り越えて』奥尻町立稲穂小学校(1994),p.5]

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