03.ガスは1,454戸で供給停止となり27日に復旧(その間カセットコンロなどを貸出)。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-2. 被害の概要
5. ライフラインの被害
【教訓情報】
03.ガスは1,454戸で供給停止となり27日に復旧(その間カセットコンロなどを貸出)。
【文献】
◆地震により長万部町と函館市の1,454戸で供給停止となった。長万部町のガスは長万部町営ガスが供給しているが、1,425戸で供給停止となり7月27日に完全復旧するまでの間、カセットコンロ1,343台、カセットボンベ4,281本の貸出を行った。函館市のガスは北海道ガスが供給しているが、29戸で供給停止となり、7月16日復旧した。[『平成5年(1993年)北海道南西沖地震災害記録』北海道(1995/3),p.21]
◆ガスについては、上述したライフラインにおける他の内容に比べて緊急性が低かった。奥尻町においてのみ全島においてプロパンガスを使用していたことから、災害直後、その供給量が不足した。この事態に対して、海上保安庁の巡視船による緊急ボンベのピストン輸送が行われ、不足分の確保がなされた。また奥尻町では、救援活動の一環として食料が提供されたために、プロパンガスを使った食事の準備が一時的に控えられた。このことがガスの緊急性を低いものにしたといえる。[『北海道南西沖地震に伴う家族生活と地域社会の破壊と再組織化に関する研究』北海道大学文学部(1999/11),p.25]
◆島内の72戸に供給している簡易ガスは地震発生後いったん停止させたが,14日には供給を再開した。しかし,島の主たる燃料である液化石油ガス(LPG)は,17日に海上自衛隊の特務艦が200l入りのドラム缶でLPG39本を供給するまでは不自由な状態が続いた。[『奥尻からの警鐘』金子正光・山本保博監修(1999/2),p.32]

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