01.水道は31市町村、17,804戸で断水となったが、一部を除き数日で復旧。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-2. 被害の概要
5. ライフラインの被害
【教訓情報】
01.水道は31市町村、17,804戸で断水となったが、一部を除き数日で復旧。
【文献】
◆水道の被害は、20町村で断水世帯約16,600戸に及んだ。集落単位の簡易水道が主で、配水管破損等による断水が各地で発生したが、そのほとんどが数日の内に復旧している。しかし、被害の大きかった奥尻町では、仮復旧に奥尻地区で7月23日、青苗地区で7月25日までかかっており、その間、青苗地区と稲穂地区に給水車を配置して対応している。[『平成5(1993年)北海道南西沖地震 東京都調査班報告書』東京都(1994/1),p.25]
◆水道についていえば、地震発生1日~2日後に多くの被災地区の水道は復旧した。しかし奥尻町、江差町、瀬棚町、北檜山町、今金町では、復旧のために地震発生から約2週間が必要であった。奥尻町青苗地区の場合、水道の最終的な復旧は7月25日であった。この間、島内各地区および被災者に海上自衛隊の自衛艦1隻が北海道本島と奥尻島との間をピストン輸送し、給水をし続けた。離島ゆえに、ライフラインの復旧の困難さがうかがわれた。江差町では、上水道施設が破壊されたために、復旧は7月26日となった。瀬棚町と今金町では、それぞれ17日、20日に復旧したが、北桧山町の場合、被災自治体のうちでもっとも復旧に時間がかかり、完全復旧は8月20日となった。[『北海道南西沖地震に伴う家族生活と地域社会の破壊と再組織化に関する研究』北海道大学文学部(1999/11),p.24]

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