01.奥尻町では島全体の沿岸が3m、また10m以上の津波に見舞われた。


【区分】
第3期 地震被害発生期
3-2. 被害の概要
1. 津波・火災の概要
【教訓情報】
01.奥尻町では島全体の沿岸が3m、また10m以上の津波に見舞われた。
【文献】
◆この地震による被害の最大の原因は、地震発生後、極めて短時間に来襲した津波による災害である。この津波により、奥尻島をはじめ大成町、瀬棚町、寿都町などの北海道南西部の日本海沿岸において大きな被害を受けた。中でも、奥尻町では島全体の沿岸が津波に見舞われ、3m以上の津波がほぼ全域で、また10m以上の地域も多数見受けられた。特に、藻内地区では、最大21mにおよぶ高さの津波が襲ったと記録されている(気象庁の記録)。奥尻島における津波の傾向としては、地域により津波の到達した高さにかなりの違いがあったものの全般的には島の西部が高く、東部は4m程度と他の地域に比べて低かった。また、北海道南西部の日本海に面している瀬棚町、島牧村、寿都町でも、5m~7mにおよぶ大きな津波が押し寄せている。この津波により、各地で家屋の流出、漁船の沈没・流出などの大きな被害を受け、住民生活に重大かつ多大な影響を与えた。[『平成5年(1993年)北海道南西沖地震災害記録』北海道(1995/3),p.11]

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