2-4. 三陸沖地震(1896年)


【区分】
第2期 事前対応期(北海道周辺における地震・津波の歴史)
2-4. 三陸沖地震(1896年)
【文献】
◆津波ということでは今からちょうど100年前、1896年6月15日19時32分に発生した歴史的にも名高い三陸地震の津波被害が、まことにすさまじい。この津波被害を契機に"tsunami"が世界用語となったほどである。震源は北緯39度30分、東経144度の日本海溝の北部地域といわれ、震度そのものは最大でも秋田県の4とそれほどではなかったらしい。しかし、津波は岩手県三陸町の38mをはじめ、同田老で15m、宮城県歌津町で14mなどの記録が残り、死者はなんと計2万1959名。そのうちの約2万名が津波による死者で、岩手県の1万8000名を筆頭に、宮城県では3500名、青森県で300名、北海道でも6名の死者が出ている。北海道南西沖地震で発生した30mクラスの津波は、地震学者の間でも100年に1度あるかないかの記録だといわれたものだが、奇しくも約100年前に発生した三陸沖地震で30m以上の津波が発生したのである。[『北海道南西沖地震奥尻町記録書』奥尻町(1996/3),p.218-219]

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