国連災害評価調整(UNDAC)チーム養成トレーニングの実施について

記者発表資料

平成15年3月13日
内閣府(防災担当)

国連災害評価調整(UNDAC)チーム養成トレーニング
の実施について

標記につき、日本政府及び兵庫県の支援のもと、下記のとおり研修が開催されますので、お知らせします。

  • 1.日 時 平成15年3月16日(日)〜3月28日(金)
  • 2.場 所 座学:
     JICA兵庫国際センター(神戸市中央区脇浜海岸通1−5−2)
  • 実地訓練(シミュレーショントレーニング):
     兵庫県災害対策センター(神戸市中央区下山手通5−10−1)
  • 3.主 催
    国連人道問題調整事務所(UNOCHA)神戸、
    (財)都市防災研究所 アジア防災センター
  • 4.後 援 内閣府、外務省
  • 5.概 要別紙参照
  • 〈連絡・問い合わせ先〉
  • 内閣府参事官(災害予防担当)付
  •  参事官補佐  中川 雅章
  • TEL:03-3501-6996(直通)
    FAX:03-3597-9091

( 別 紙 )

国連災害評価調整(UNDAC)チーム養成トレーニングの実施について

 来る3月16日より、日本政府及び兵庫県の支援のもと、国連災害評価調整(UNDAC)チーム要員を養成するための研修が、兵庫県神戸市において日本で初めて行われます。

1 趣 旨

国連災害評価調整(UNDAC)チームは、被災国の要請により、ただちに派遣され、被災地が必要とする外部からの支援について緊急に把握し、被災国政府および被災地で救援活動を円滑に実施することを目的としている。

  UNDACチームは、各国の防災専門家及び国連人道問題調整事務所(UNOCHA)、国連開発計画(UNDP)、世界保健機関(WHO)、ユニセフ(UNICEF)等国連の人道援助機関で構成され、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)ジュネーブ本部によって運営されている。

  UNDACチームの構成員になるためには、2週間の専門的な集中トレーニングの受講が義務付けられており、今回実施されるトレーニングは、自然災害の多発するアジア・太平洋地域におけるUNDAC要員を養成するため、日本で初めて実施されるものである。

2 実施主体及び支援

実施主体:国連人道問題調整事務所(UNOCHA)神戸、アジア防災センター

後援機関:内閣府、外務省

支援機関:兵庫県

3 スケジュール

○平成15年3月16日(日)〜28日(金)

  • ・3月16日〜26日、28日:
  • 主にJICA兵庫国際センターにおいて、UNDACチームの職務遂行に必要な知識、技術、手法を習得するため、講義、グループ演習を実施
  • ・3月26日夕刻〜27日:
  • 兵庫県災害対策センターを中心に、被災地での実際の活動を体験するシミュレーション訓練を実施

(協力機関)神戸県民局、神戸市中央消防署、日赤神戸病院、県立舞子高校、
エムシーターミナル㈱、三菱重工㈱神戸造船所等

4 参加予定者

計 34名

  • (1)各国政府より24名
  • (オーストラリア1名、バングラデシュ2名、カンボジア1名、中国2名、インド 1名、インドネシア1名、日本5名、カザフスタン1名、キルギス2名、モンゴル2名、パプアニューギニア1名、フィリピン2名、シンガポール1名、サモア1名、米国1名)
  • (2)国連機関等より10名

(UNDAC研修記者発表参考資料)

  • 設置目的: 大規模災害対応の初期段階において、迅速で的確な情報を国際社会に伝え、被災地における国際緊急援助活動の調整を支援 するため、OCHAが派遣する専門家チーム
  • スタッフ: OCHAをはじめとする国連諸機関の職員の他、諸外国の政府や国際機関等の職員が、専門のトレーニングを受けた後、待機メンバーとして登録される。
  • 派遣: 大規模災害発生後半日〜24時間以内を目標に、被災国政府や現地国連駐在調整官(UNRC)の要請に基づき、派遣可能な専門家をOCHAが選考、国連職員 として現地に派遣。
  • 役割: 被災国の国連駐在調整官の指揮の下、各国政府や国際機関等による緊急援助活動の調整について被災国政府をサポートし、円滑で効率的な支援活動が行われるよう努める。

UNDACチームの派遣・活動

  • 【派遣前】
  • OCHA主催の専門トレーニングの受講、メンバー登録
  • 【災害時】
  • 大規模災害発生直後に、OCHAから参加国政府等を通じて登録メンバーにアラートメッセージの送付(対応可能メンバーの把握)
  • 被災国政府・国連駐在調整官からの支援要請を受け、メンバーを現地派遣(発災後半日〜24時間以内での到着が目標)
  • 国際緊急援助チーム受け入れ空港において、レセプションセンター を設置し、各国チームとのコンタクトを確立
  • 被災国政府・国連機関等との情報交換
  • 被災地における簡易な災害アセスメント の実施
  • 各種援助機関の活動状況に関する情報交換・支援活動の調整、必要に応じ現地活動調整本部(OSOCC) 設立
  • 要請に応じ、国連諸機関の援助プログラムをまとめた国際アピールのとりまとめの支援
  • 初期援助段階から復旧・復興段階への円滑な受け渡し 等
  • 【派遣後】
  • OCHA本部におけるブリーフィング、国際機関等への活動報告 等

UNDAC team の派遣実績(1)

  • 【これまで(1993年7月〜2002年12月)】
  • 合計99 回のミッション(紛争災害含む)。
  • 延べ394名のメンバーを派遣(サポートメンバー除く)
  • 【過去5年間(1998年〜2002年)】
  • 合計63 回のミッション(うち、自然災害・環境災害55回、紛争災害8回)
  • 延べ276名のメンバーを派遣。
  • アジア・太平洋地域 では、合計17 回のミッション(紛争災害1回を含む)。主なものは、2001年インド西部地震(8名派遣)、2000-2001モンゴル雪害(10名派遣)、2000年ベトナム洪水(5名派遣)、1999年インドサイクロン(5名派遣)、1999年台湾地震(6名派遣)等。
  • その他の主なミッションとしては、2000年モザンビーク洪水(計3回、延べ14名派遣)、1999年トルコ地震(計2回、延べ22名派遣)、1998年中米ハリケーンミッチ(計4回、延べ14名派遣)。

UNDAC team の派遣実績(2)

過去5年間の自然災害・環境災害ミッション(55回)の状況

過去5年間の自然災害・環境災害ミッション(55回)の状況の円グラフ

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内閣府政策統括官(防災担当)

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