日本の火山 vol.29 蔵王山 [宮城県・山形県]‐内閣府防災情報のページ

ジオパークの火山

新潟県南西部に位置する新潟焼山(標高2400m)は、標高2000m前後の山地の上に、高さ400m程の溶岩ドームが成長し、形成された火山で、山頂部には中央火口(御鉢)がある。
新潟焼山は、今から3000年前ごろに火山活動が始まった。約1000年前の大規模な噴火では、新潟焼山を源流とする早川に沿って、火砕流が火口から20㎞以上離れた日本海まで達したと考えられている。また、1361年の噴火では、山頂部分の溶岩ドームが形成され、現在の形となった。
19世紀の中頃には大量の硫黄が噴出、20世紀に入っても水蒸気爆発が発生している。特に、1974年の水蒸気噴火では、降灰域が北東100㎞に及び、降灰量は65万トンに達した。また、山頂付近でキャンプ中の登山者3名が噴石により死亡している。しかし、1997年から翌年にかけて発生した小規模な水蒸気噴火以降、噴火は起こっていない。
新潟焼山と早川沿いの地域は、地質学的に珍しい土地や鉱物を見ることができる自然公園「糸魚川ジオパーク」の一部となっている。早川沿いの川原では、新潟焼山の誕生を物語る痕跡として、約3000年前の噴火で埋もれたブナの立ち木を見学できる。

新潟焼山の山頂 (気象庁 提供)

新潟焼山
火山噴火予知連絡会により活火山に指定されている火山。気象庁により噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)が発表中である(2月10日現在)。また2月10日、地元自治体等による火山防災協議会により、噴火が活発化した場合の避難計画が策定されたところである。

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