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濱口梧陵シンポジウム
~これからの津波防災~

10月26日(土)に明治大学駿河台キャンパス アカデミーホール(東京都千代田区)にて、和歌山県、明治大学主催、内閣府共催で、「濱口梧陵シンポジウム これからの津波防災~稲むらの火~の教えから学ぶ」が開催されました。本イベントは、11月5日の「津波防災の日」に合わせて、津波に対する備えの重要性を広く普及啓発するために開催したものです

濱口梧陵が主人公である「稲むらの火」のエピソードに基づき、2011年6月、「津波対策の推進に関する法律」の中で、11月5日が「津波防災の日」と定められました。今から約150年前(1854年)のこの日、安政南海地震が発生した際に、濱口梧陵は大きな地震の揺れで津波が来ることを感じとり、村人を助けるために高台にある自分の稲むらに火をつけ、村人はその火を見て火事だと思い高台に向かい、結果村人何百人もの命が救われました。村は津波により大きな被害を受けましたが、濱口梧陵は私財を投じて防潮堤の整備にも尽力し、復興にも非常に大きな貢献をしました

今回のシンポジウムでは、まず基調講演として、関西大学社会安全学部社会安全研究センター長・人と防災未来センター長の河田惠昭教授から、「濱口梧陵の意志を風化させない減災対策」と題して、今後の南海トラフ巨大地震や首都直下地震をはじめとする災害対策における自助・共助の重要性のお話があり、引き続き河田先生をコーディネイターとして、和歌山県知事の仁坂吉伸氏、明治大学特任教授・日本災害復興学会会長の中林一樹教授、作家の大下英治氏、俳優の石丸謙二郎氏によるパネルディスカッションが行われました

基調講演では、河田先生の熱のこもったお話に500人を超える来場者が聞き入り、濱口梧陵の残した教訓をもとにした今後の防災・減災対策の重要性について深く理解していただきました。さらにパネルディスカッションにおいては、濱口梧陵の人物像について、テレビドラマで濱口梧陵役を演じた石丸氏や、濱口梧陵の生涯を追った小説を書かれた大下氏による詳細で興味深いお話をはさみながら梧陵の魅力を掘り下げるとともに、中林先生に自助・共助の取組の促進につながるお話をいただき、より身近で具体的なこれからの防災・減災対策のメッセージを伝えました

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10月26日に明治大学駿河台キャンパスのアカデミーホールで開催された「濱口梧陵シンポジウム」

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