日本の火山 vol.26 伊豆鳥島 [東京都]‐内閣府防災情報のページ

天然記念物の火山島

伊豆鳥島は、東京の南方約600㎞の太平洋上に位置する火山島である。特別天然記念物のアホウドリの他、保護すべき各種の動植物や地質鉱物の天然記念物に富み、1965年に島全体が国の天然記念物に指定されている。
島は、直径約2.7㎞のほぼ円形をしている。高さは、海面上にあらわれている部分は約400mだが、海底からの比高は約800mある。
有史以降は、数回の噴火記録がある。1902年には、中央火口丘が吹き飛ぶほどの大噴火が起こり、島の中央に大火口(長径約800m、短径約300m)が生成されたほか、島南方の海中や北西岸でも爆発が発生した。この噴火により、当時の全島民125名が死亡。火山活動は約1ヶ月も継続した。
また、1939年の噴火では、噴煙や鳴動が発生し、溶岩の流出は約4ヶ月も続いた。その後1960年代には、活発な群発地震が繰り返し発生し、1965年に島の気象観測所が閉鎖されて以降は、無人島となっている。
近年では、2002年に200~300m程度の高さに至る噴煙を伴う噴火が確認されている。


伊豆鳥島の噴火の様子(2002年)。現在、山頂部に直径約1.5kmの外輪火口があり、その中に2つの中央火口丘、子持山と硫黄山がある(写真提供 気象庁)

伊豆鳥島
活動的火山及び潜在的爆発活力を有する火山に指定されている。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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