防災 Q&A

Q:避難生活を快適に、安全に過ごすための対策を教えてください。

男女両方のリーダーを配置し、それぞれの立場から意見交換できる環境をつくりましょう。

生活することを目的に建てられていない体育館等の施設では、避難所になった場合、底冷えする床で寝られない、集団感染しやすい、自炊の設備がない、トイレの数が足りない、プライバシーが保てない、バリアフリーになっていないなど様々な問題が発生します。
避難所体験として体育館で寝泊まりする機会をつくり、地域住民それぞれの立場から事前にどのような備えや配慮が必要かを考えましょう。避難所運営者にすべての問題解決を求めるのではなく、個人でも自分で解決しようという姿勢が重要です。
さて、被災地でも性犯罪や子どもの連れ去り、窃盗等が発生します。避難所の室内やトイレでは犯罪抑制の巡回、啓発チラシの掲示、口頭での呼びかけ、照明の確保などを避難所立ち上げのタイミングから行いましょう。重要書類や貴重品は、実家や親類に預かってもらう、銀行の貸金庫を利用するなど避難所に置かないようにします。日中でも夜間でも一人歩きはせず、外出時は防犯ブザーを携帯しましょう。物資の配布は、生理用品や下着などデリケートな問題に対処できる女性が適任です。
トラブルの少ない避難所は男性と女性のリーダーを配置しているところです。着替えやおむつ替え、下着を干す場所、寝る場所の配慮などそれぞれの立場から意見交換ができる環境をつくり、快適に安全に過ごせるようにしましょう。

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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