日本の火山 vol.16 霧島山[宮崎県・鹿児島県]

雲海に浮かぶ島

 霧島山は、宮崎県と鹿児島県の県境に広がる火山群の総称。最高峰の韓国岳(からくにだけ)(1,700m)をはじめ、高千穂峰(たかちほみね)(1,573m)、新燃岳(しんもえだけ)(1,421m)、御鉢(おはち)(1,420m)など大小20を越える山々がつらなる。
 古くは天平時代の742年に大噴火(御鉢)の記録があり、これまで主に御鉢と新燃岳で何度も噴火を繰り返している。1716年に起きた大噴火(新燃岳)では、火砕流が発生し、死者5名、負傷者31名、家屋600軒あまりが焼失した。
 御鉢は、かつては「火常峯(ひけふみね)」と呼ばれ、過去の記録によると霧島火山群中もっとも活動的な火口で、規模の大きな噴火も数回起している。1923年に死者1名を出した噴火以降の活動は穏やかだ。新燃岳は、現在火山活動がやや活発化し、火口から半径1km以内は立ち入りが禁止されている。
 高千穂峰の東にある都城盆地など、霧島山周辺では、しばしば深い霧が立ち込める。「霧島」という名は、山々が霧の海に浮かぶ島のように見える様子に由来するともいわれている。

雲海と霧島火山群

霧島山
活動的で特に重点的に観測研究を行うべき火山に指定されている。平成22年5月6日、新燃岳に火口周辺警報(噴火警戒レベル2・火口周辺規制)を発表後、予報警報事項に変更はない(11月18日現在)。

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