Disaster Management News—防災の動き

「防災フェア2010」開催

「今こそ、災害への関心を自助・共助の行動へとつなげよう!」
~あなたの行動と地域のつながりで高める都市の防災力~
東京タワー点灯式

東京タワー点灯式。
集まった人たちのカウントダウンとともに東京タワーにライトアップ
左から、大島内閣府副大臣、中井内閣府特命担当大臣(防災担当)、近衞防災推進協議会会長、野村港区副区長

9月3日から9月5日までの3日間、内閣府・防災推進協議会主催、港区共催の「防災フェア2010」が東京タワーで開催されました。
9月3日は、企業防災セミナー「企業戦略として経営者が取り組む事業継続を考える」が開かれ、企業の経営トップや第一線の研究者を迎えて事業継続の取組みの紹介や解説、またパネルディスカッションが行われました。午後6時からは、中井洽内閣府特命担当大臣(防災)、近衞忠煇防災推進協議会会長、大島敦内閣府副大臣、野村茂港区副区長も出席し、東京タワーのライトアップ点灯式を開催。今年は、全日本タワー協議会の協力により、8月30日から9 月5日の防災週間を中心に全国各地のタワーでもライトアップやライトダウンを行い防災推進をアピールしました。
9月4日は、コーディネーターにまちづくり計画研究所代表の渡辺実さんを迎えた「高層マンションにおける防災対策」、そして「住宅密集地における耐震化対策」と「これからの防災まちづくり」という3つのテーマで都市の防災対策について専門家や関係者によるパネルディスカッションが行われました。
9月5日の日曜日は、小中学生や家族連れ等が気軽に参加して楽しめるイベントが行われました。
午前中は、「なまずの学校」、「家具転倒防止ワークショップ」、「GURAGURA TOWN」等、カードや模型を使った様々な防災ゲームコーナーが設けられました。またステージでは、子供たちが身体を動かしたり、声を出して遊びながら防災知識を身につける「ぼうさいダック」が紹介されました。
午後は、日本赤十字社による「救急法の実演」と「平成21年兵庫県台風9号災害救護活動報告」から始まりました。その後、NPO法人防災情報機構会長の伊藤和明さんとNHKラジオキャスターの中島裕子さんを講師に迎えた防災教室「東京をおそう地震」では、今後東京を襲う可能性のある地震について、伊藤さんのお話がありました。
引き続き行われた「語りとトークのイベント」では、語り部の平野啓子さんと語り仲間が登場し、集まった人たちは『稲むらの火』や『蜘蛛の糸』の"語り"に聞き入っていました。また、危機管理アドバイザーの国崎信江さんとボランティアの皆さんが披露した「楽しみながら学ぼう!キッズ防災ステージ」では、子供たちや家族連れが防災知識を学べる劇などを楽しみました。
そして最後に、名古屋大学大学院教授の福和伸夫さんと時事通信社防災リスクマネジメントWeb編集長の中川和之さんによる防災トークショーが行われました。
「防災フェア2010」の開催期間中、東京は晴天に恵まれ、家族連れや消防少年団一行、また旅行で東京タワー展望台を訪れた観光客など様々な年代の人たちが会場を訪れ、展示ブースやイベントを熱心に見学していました。

日本赤十字社のdERU コンテナ

屋外では、東京消防庁の消防車や、災害時に仮設診療所になる日本赤十字社のdERU コンテナを展示

東京消防庁音楽隊

点灯式では、東京消防庁音楽隊が「となりのトトロメドレー」などを演奏

防災教室
家具転倒防止ワークショップ
ビーカーに入れた水と砂を使った液状化現象の実験
救急法

防災教室(右上)講師の伊藤和明さん(防災情報機構会長)と中島裕子さん(NHKラジオキャスター)。家具転倒防止器具の模型を使った「家具転倒防止ワークショップ」(左上)等イベントギャラリーで開かれた様々な防災ゲームコーナーでは、遊びながら楽しく防災知識を学習。展示ブースでは、ビーカーに入れた水と砂を使った液状化現象の実験(右下)や救急法(左下)を体験。(撮影 岩佐 英一郎)

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