日本の火山 vol.04 三宅島(東京都)

元気を取り戻した、安らぎの島

 伊豆・小笠原諸島にある多くの火山の中で、現在、最も活動が活発な火山の一つが三宅島。標高775mの雄山の山頂に、直径約3.5kmの外側カルデラがあり、その内側には、平成12年の噴火で生じた直径約1.6kmのカルデラがある。また、山腹の割れ目噴火による側火口や、海岸近くにマグマ水蒸気爆発による爆裂火口が多いのも特徴。過去500年間に、平均50年の間隔で13回の噴火が起こっている。
 平成12年6月26日、島内で地震が始まり、7月8日に山頂で噴火。その後、断続的に噴火を繰り返し、約2500年ぶりに新たなカルデラが生じた。噴石は山麓まで降下、火砕流は海まで達し、一時は1日に5万tを超える火山ガス(二酸化硫黄など)を放出。9月初めには全島民が避難することとなった。
 平成17年2月、ようやく避難指示が解除。島民は島に戻り、現在は観光も再開されている。火山ガスの放出による立ち入り禁止区域はあるが、釣りやダイビング、バードウォッチングなど、豊かな自然に親しめる。

海から望む三宅島

海から望む三宅島(写真提供:三宅島アカコッコ館)

三宅島
直径約8kmのほぼ円形で、主に玄武岩から成る二重式成層火山。約2500年前の大噴火から12世紀後半まで、現在の雄山を形成する噴火が続いた。現在、活動的で特に重点的に観測研究を行うべき火山の一つ。現在、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)が継続している(11月14日現在)

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