Topics 「防災とボランティアのつどい」開催

【分科会・都市型災害とボランティア活動】

 この分科会では、テーマを考える糸口として、冒頭、3つの事例についてそれぞれの事例に関係される方から話題提供をしていただきました。

 話題提供は、
(1) 「地域組織」、「行政」、「事業所」、「市民組織」との協働と連携により、帰宅困難者に関する訓練を行っておられる東京災害ボランティアネットワーク事務局 福田 信章さんから「帰宅困難者対応訓練について」、
(2) 銀座や日本橋などを区内にかかえる東京都中央区の防災課長 中島 佳久さんから、大都市のコミュニティにおける防災の現状について総合的に、ボランティア活動への期待なども含め、「中央区防災事情」に関して、
(3) 新宿駅周辺などにおいて、地域と協働した防災に関する取組を積極的に展開する工学院大学建築学科教授 久田 嘉章さんから「都心部の大学生ボランティアによる災害対策活動」についてお話いただきました。

 3件の話題提供をいただいた後、中橋 徹也さんのファシリテートにより、分科会参加者による意見交換が、行われました。

ファシリテーター:
NPO法人東京いのちのポータルサイト監事 中橋 徹也さん

意見交換での論点

  • コミュニティの対応、既存のボランティア組織の対応
  • 災害を専門としないさまざまな技術・資質をもったひとの存在(リーダーシップのとれる人の存在)
  • 専門職・専門ボランティアとの関わり
  • その他

「都心部の大学生ボランティアによる災害対策活動」
訓練の様子をまとめたDVD映写などにより説明する工学院大学教授 久田 嘉章さん

「中央区の防災事情」
分科会参加者からの質問に答える東京都中央区防災課長 中島 佳久さん

▲「帰宅困難者対応訓練について」
スライドを用いてプレゼンテーションをする東京災害ボランティアネットワーク事務局 福田信章さん

分科会(ワークショップ形式)の様子

【分科会・ボランティア活動における安全衛生】

 ここでは、カードを用いる災害シミュレーションゲーム「クロスロード」の安全衛生編をワークショップ形式で参加された皆さんと一緒につくり、その過程を通して、安全衛生というあらゆるボランティア活動の共通の基礎となる安全衛生の重要性が共有されました。

「クロスロード」(災害ボランティア編)

ファシリテーター:
NPO法人日本ファーストエイドソサェティ代表理事 岡野谷 純さん(写真右)
時事通信防災リスクマネジメントweb編集長 中川 和之さん(写真左)

【分科会・復興とボランティア活動】

 この分科会でもまず話題提供が行われました。
 話題提供は、
(1) 長期間継続して行われることにより支援から交流の段階にまで至った「復興とボランティア活動三宅復興支援」について、東京都生活協同組合連合会組織課長 生原 勇さんから、
(2) 災害発生後およそ7か月、復興に向け、様々なつながりが生まれつつある「岩手・宮城内陸地震、栗駒地区支援」について、青木 ユカリさんから、
(3) 銀座(東京都中央区)周辺に集積する地方公共団体のアンテナショップや物産館を通じた復興支援に本格的に取り組もうとしている中央区のコミュニティFMである中央エフエム事業部長 藤井 俊公さんからお話しいただきました。
3件の話題提供をいただいた後、稲垣 文彦さんのファシリテートにより、分科会参加者による意見交換が、行われました。
 意見交換では、災害の発生からそれぞれ、9年目(三宅島)、5年目(中越)、7か月目(岩手・宮城)と異なるフェーズの中で活動する参加者が各々の実体験などを踏まえ、復興とボランティア活動に関するさまざまな課題について、お話をいただきました。
 さらに、ファシリテーターの稲垣さんからも要所要所で、平成16年新潟県中越地震や平成19年新潟県中越沖地震などでの御自身の活動や経験に根ざしたコメントもありました。

「話題提供のようす」
「復興とボランティア活動三宅復興支援」生原 勇さん(写真左)
「岩手・宮城内陸地震、栗駒地区支援」青木 ユカリさん(写真中央)
「コミュニティエフエムの復興支援活動」藤井 俊公さん(写真右)

ファシリテーター:
社団法人中越防災安全推進機構・復興デザインセンター 副センター長 稲垣 文彦さん

【復興はつながり】

  • 被災者とボランティア、都会と地方などが、支援と受援ではなく、補完、お互いいいことがあってつながっていくことが大事

【復興とボランティア活動】

  • 「直後のボランティアの役割」→復興を見据えたいろんなつながりをつくっておくことが大事(復興のボランティアが半年後やってくるという話ではなくて)

【復興と情報発信】

  • 外から復興の状況がよく見えないので、今日出てきたメンバーでつながりあって、今後、発信する仕組みを考えていくことが大事

復興に関する取組事例

木沢集落 震央米
注)木沢集落には平成16年新潟県中越地震の震央があります。

くりこま耕英震災復興の会

注)ステッカー(シール)。販売収益の一部が復興支援に充てられています。(能登半島地震や中越沖地震においても同様の取組があります。)

9年目を迎える三宅島との交流

注)コープ東京の協力などにより、定期的に共同購入により三宅島の特産である「明日葉(アシタバ)」の販売などが行われています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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