第3章 国土保全
1 治水事業
国土交通省においては、令和5年7月の大雨等による被害や気候変動の影響を踏まえ、令和5年度補正予算と一体として「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」も活用し、国土強靱化のための治水対策等を着実に進める。
- 流域治水の加速化・深化
- インフラ老朽化対策等による持続可能なインフラメンテナンスサイクルの実現
- 流域ビジネスインテリジェンス(BI)による防災・減災DXの推進
- 令和6年度予算額
- 852,184百万円の内数
※この他に防災・安全交付金の内数及びデジタル庁一括計上分 - 令和5年度予算額
- 851,796百万円の内数
※この他に防災・安全交付金の内数及びデジタル庁一括計上分
(1)流域治水の加速化・深化
(再掲 第2章4-3(9))
気候変動による水災害の激甚化・頻発化に対応するため、ハード・ソフト一体の事前防災対策を加速するとともに、水災害リスクを踏まえ特定都市河川の指定を拡大する等、流域のあらゆる関係者が協働して一体的に取り組む「流域治水」を推進する。
(2)インフラ老朽化対策等による持続可能なインフラメンテナンスサイクルの実現
予防保全によるライフサイクルコストの縮減・平準化を図るため、長寿命化計画に基づく定期点検等により確認された修繕・更新が必要な施設への対策を加速するとともに、新技術の積極的な活用等により効率的かつ持続可能なメンテナンスサイクルを実現する。
(3)流域ビジネスインテリジェンス(BI)による防災・減災DXの推進
流域に関する様々なデジタルデータの取得、取得したデータの蓄積・共有、知りたいことが一目で分かるようなデータの分析・可視化に関する技術開発を行い、流域治水の自分事化、インフラの整備や管理、防災対策の省人化・高度化を推進する。