次頁附属資料25 令和３年以降に発生した世界の主な自然災害
＜1＞ カナダ、米国 熱波（HT-2021-000074-CAN、HT-2021-000074-USA）
2021年６月下旬から７月にかけて、カナダ西部およびアメリカ北西部では、記録的な熱波に見舞われた。カナダ・バンクーバー近郊のリットンでは27日に46.6度を記録し、カナダでの過去最高気温を84年ぶりに更新した。各地域で高温警報と注意報が発令され、カナダでの過去最高気温を観測したリットンでは山火事が発生し、村の多くが焼失した。
カナダでは、熱波が始まった2021年６月25日からの５日間に少なくとも486人が突然死し、例年の３倍以上の数となった。本災害により、カナダでは808人、アメリカでは229人の死者が確認された（EM-DAT、2022年３月10日時点）。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN28CKC0Y1A620C2000000/
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN02EB40S1A700C2000000/
https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/sudden-deaths-heat-wave-b-c-1.6086770
＜2＞ ハイチ 地震（EQ-2021-000116-HTI）
2021年８月14日午前８時29分（現地時間）、カリブ海にあるハイチ共和国の南西部でマグニチュード7.2の地震が発生した。震源はサンルイデュスッドの北東12km付近で、首都ポルトープランスの西125kmに位置し、地震の深さは10kmであった。本地震により、死傷者を含む多数の被災民と物的被害が生じた。2022年３月10日現在、EM-DATデータベースでは、死者2,575人、被災者702,763人、経済被害額16億米ドル以上に上っている。ハイチでは、2010年にもマグニチュード7.0の大地震が発生し、22万人以上が死亡するなど、壊滅的な被害を受けた。
日本政府は、ハイチ政府からの要請を受けて、国際協力機構(JICA)を通じ、緊急援助物資を供与するとともに、国連世界食糧計画（WFP）、国際移住機関（IOM）、国連児童基金（UNICEF）及び国際赤十字・赤新月社連盟（IFRC）を通じて、ハイチにおける地震被害に対する325万ドル（約３億5,100万円）の緊急無償資金協力を実施した。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000585.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000601.html
https://www.jrc.or.jp/international/results/2021HaitiEQ.html
＜3＞ フィリピン 台風（TC-2021-000202-PHL）
2021年12月16日から17日にかけて、台風22号（アジア名：ライ、フィリピン名：オデット）が、フィリピン南東部に上陸し、死傷者を含む多数の被災者が発生したほか、電力等の基幹インフラや家屋への物的被害が生じた。
本台風は、上陸前にカテゴリー５の暴風にまで急速に発達し、強い勢力を保ったまま、フィリピンの17ある地方のうち11地方を横断した。本台風により、豪雨、洪水、地すべりが発生するなどし、EM-DATでの集計によると、死者457人、被災者10,608,996人、経済被害額9.1億米ドル以上（2022年３月10日現在）の大災害となった。
日本政府は、フィリピン政府の要請を受けて、国際協力機構（JICA）を通じた緊急援助物資を供与するとともに、1,300万ドルの緊急無償資金協力を実施した。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press6_001025.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000681.html
https://www.adrc.asia/view_disaster_jp.php?NationCode=&Lang=jp&Key=2507
https://unocha.exposure.co/nbsp-nbsp-super-typhoon-rainbsp-nbspnbsp?embed=true