平成30年版 防災白書|特集 第1章 第3節 3-2 降水量


3-2 降水量

年降水量や季節ごとの3ヶ月降水量の将来変化は、ほぼ全国的に有意な変化傾向がみられない。夏は、東日本太平洋側をはじめ、九州東部から本州太平洋側の広い範囲で減少しているが、九州西部では、夏の降水量の明瞭な増加が予測されている。これは、将来気候において、特に8月の太平洋高気圧の強化に伴って南西諸島付近の気圧が上昇し、黄海から朝鮮半島付近にかけての気圧が下降するために、下層の南西風が九州西部に吹き付ける地形的影響から生じる。また、この影響により、風下側である九州東部では降水量の明瞭な減少が現れていると考えられる。さらに、夏は、北日本日本海側で有意な増加傾向が現れているほか、北海道付近では年降水量が増加している。

日降水量100mm以上及び200mm以上の発生日数は、ほぼ全ての地域及び季節で有意に増加する。短時間強雨の発生回数は、全ての地域及び季節で有意に増加し、無降水日数は多くの地域及び期間で有意に増加する。

降水量
降水量

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