6 雪害対策
(1)雪氷災害の発生予測に関する研究
独立行政法人防災科学技術研究所においては、集中的な豪雪を監視するシステム、吹雪・雪崩・着雪等の雪氷災害を予測するシステムとハザードマップ作成手法の開発を推進し、関連自治体などに試験的に情報提供した。
(2)雪崩の発生及び流下に関する研究
独立行政法人森林総合研究所においては、雪崩の発生を検知するための観測を継続し、雪崩発生時の気象条件や雪崩の流下に関する調査研究を行った。また、表層雪崩による森林の倒壊状況を調査した結果に基づき、表層雪崩に対する森林の減勢効果を検証した。
(3)雪害の防除に関する研究
独立行政法人土木研究所においては、雪崩動態観測を行い、雪崩対策工の合理的設計手法を検討するとともに、冬期の降雨に伴う雪崩災害の危険度評価技術の開発を行った。
(4)雪害対策に関する研究
独立行政法人土木研究所においては、冬期道路交通の安全性・効率性の向上を目的として、冬期道路管理の効率性、的確性向上技術の開発や冬期交通事故に有効な対策技術の開発に関する研究を行うとともに、雪氷災害を軽減するため、吹雪の視程障害予測や危険度評価技術等に関する研究を行った。