2 治山事業
農林水産省においては、安全で安心して暮らせる国土づくり、豊かな水を育む森林づくり等を図るため「森林整備保全事業計画」に基づき、治山事業を計画的、かつ総合的に推進する。
このため、近年、頻発する集中豪雨や地震等による大規模災害の発生のおそれが高まっていることを踏まえ、山地災害による被害を未然に防止・軽減する事前防災・減災の考え方に立ち、地域の安全・安心を確保するため、効果的・効率的な治山対策を推進する。具体的には、山地災害を防止し、地域の安全性の向上を図るための治山施設の設置等を推進するとともに、重要な水源地や集落の水源となっている保安林等において、浸透・保水能力の高い森林土壌を有する森林の維持・造成を推進する。特に、梅雨前線豪雨や平成25年台風第18号・第26号等に伴う集中豪雨により発生した山地災害の復旧整備を推進するとともに、荒廃山地の復旧等と荒廃森林の整備の一体的な実施、治山施設の長寿命化対策、海岸防災林の整備等を推進する。
また、流木災害の防止対策等における他の国土保全に関する施策と連携した取組、生物多様性の保全等に資する治山対策を推進する。
さらに大規模災害発生時には、被害箇所の調査や災害復旧についての助言を行う専門家の派遣等、森林管理局等による都道府県に対する支援を引き続き迅速・円滑に実施する。
- 26年度予算額
- 61,570百万円
※この他に農山漁村地域整備交付金の内数
- 25年度予算額
- 58,070
※この他に農山漁村地域整備交付金の内数
- 差引増△減
- 3,500
2-1 国有林治山事業
国有林野内における治山事業を実施する。
- 26年度予算額
- 21,121百万円
- 25年度予算額
- 20,847
- 差引増△減
- 274