国土交通省においては,社会資本整備重点計画に基づき,土砂災害対策を強化するため,緊急土砂災害防止対策,高齢者等の災害時要援護者対策,都市山麓グリーンベルト整備事業,重要交通網集中地域等に係る土砂災害対策事業等のハード対策を推進する。また,砂防設備の整備にあたっては,地域の活性化や自然環境との調和に配慮するとともに,総合的な流木災害防止緊急対策等の他省庁との連携,公共工事に係るコスト縮減の推進,連携等により効率的・効果的な整備を目指す。特に平成17年度は,土砂災害防止施設によるハード対策とともに,ソフト対策として,土石流や斜面の監視カメラ,GPS等による斜面監視等の機器及びそれらの災害情報を伝達するための光ファイバー網の整備など ITを活用した土砂災害対策を実施する。
また,迅速な避難が困難なことにより土砂災害の犠牲になりやすい高齢者,幼児などの災害時要援護者を守る土砂災害対策を重点的に実施する。