[2] アジア地域,ヨーロッパ地域等の地域における協力
[3] 二国間協力
[4] 非政府組織(NGO)による国際協力
災害の脆弱性を減少させ,地域の防災力を向上させるためには,地域コミュニティが防災活動に参画することが重要である。NGOは,地域コミュニティに対する国際協力の核となっている。
NGOは,公的機関,民間企業が行えない援助活動の実施,住民の組織化,ネットワークづくり,政策提言等を行う。
先進諸国のNGOの活動の特徴は,災害緊急援助の実施であり,途上国のNGOの活動の特徴は,住民の組織化,政策提言等である。
(注)世界災害報告1994年版:国際赤十字・赤新月社連盟 参照
a.世界のNGO
国際的な防災活動を行っている海外のNGOとして以下の例がある。
b.NGOアジア防災・災害救援ネットワーク
(ADRRN:Asian Disaster Reduction and Response Network)
アジア防災センターと国連OCHA神戸事務所は,2002年2月に神戸において,アジア地域の災害関連NGO16カ国35人の参加のもと,「アジア地域の防災のためのNGOのネットワークと協力に関するワークショップ」を開催した。
このワークショップの中で,NGOが活動していくうえでの相互の協力,情報交換,経験の共有といった観点から,国境を越えたネットワーク化の必要性が確認され,アジア地域におけるNGOのネットワークを設立することで合意した。
このネットワークの名称は,NGOアジア防災・災害救援ネットワーク(ADRRN:Asian Disaster Reduction and Response Network)と決定された。
このネットワークの主要なメンバーは,SEEDS India,Mercy Malaysia,National Society for Earthquake,Philippines Rural Reconstruction Movement,Singapore International Foundation,Sarvodaya Shramadana Movement(スリランカ)などである。(ADRRN: http://html.adrc.or.jp/dbs/new/adrcmsg.asp )
本年1月に開催された国連防災世界会議においては,パブリックフォーラムにおけるシンポジウムを主催し,アジア地域でのNGOのネットワークによるより効果的な防災・災害救援活動の推進について討議した。また,ADRRNの活動を紹介するため,ポスターセッションに参加した。
c.日本のNGO
国際的な防災活動を行っている我が国のNGOとして以下の例がある。