はしがき

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はしがき



国務大臣
防災担当大臣
鴻池祥肇
 21世紀は,物の豊かさだけでなく心の豊かさを実現する社会であり,一人一人が自己の能力を開花し,生涯を通じて生き生きと暮らせる社会であってほしいと思っています。そのような社会を実現するため,国民の生命,財産を災害から守り,安全で,かつ安心して暮らせるようにすることは,国の基本的な責務です。
 しかし,我が国は,世界的にもまれなほど自然災害に見舞われやすい国です。阪神・淡路大震災や,今なお避難が続く三宅島噴火を始めとして,有珠山の噴火,東海地方を中心とした豪雨,鳥取県西部地震,芸予地震等の大規模な災害が近年相次いで発生いたしました。
 政府においては,被災された方々の一日も早い生活再建に向け,全力を挙げて各種取組を進めてまいりました。さらに,過去の災害を教訓とし,切迫性が指摘されている東海地震を始め,南関東地域直下の地震,東南海・南海地震などの自然災害や各種事故災害に対する対策を強力に推進しております。
 災害による被害を軽減し,豊かな21世紀を創造していくためには,このような政府の努力とともに,国民一人一人が自ら防災の主役であることを認識し,主体的に自分の身を守る努力が欠かせません。本白書を通じ,国民の皆様に,我が国の災害対策の現況と課題を御理解いただくとともに,その推進について一層の御協力をいただければ誠に幸いです。
平成15年5月


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