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(1) 台風,豪雨,豪雪
我が国は,おおむね温帯に位置し,春夏秋冬のいわゆる四季が明瞭に現れる。そして,四季の様々な気象現象として現れる台風,大雨,大雪などは,時には甚大な被害をもたらすことがある。
春から夏への季節の変わり目には,梅雨前線が日本付近に停滞し,活動が活発となって多量の降雨をもたらす。
また,夏から秋にかけて,南海上から北上してくる台風は,日本付近の天気に大きな影響を及ぼしており,毎年数個の台風が上陸又は接近し,暴風雨をもたらしたり,前線の活動が活発となって大雨を降らせたりする。
冬には,シベリア大陸から吹き出す乾燥した強い寒気が日本海上で水蒸気の補給を受け,日本海側の地域に世界でもまれに見る大量の降雪・積雪をもたらし,しばしば豪雪による被害が発生している。