地域コミュニティの力を活用した風水害対策の活動事例

(10) 兵庫県豊岡市(旧但東町)奥赤地区、平田地区

防災活動の状況

コミュニティ活動が盛んで、ふだんから地域住民の繋がりが強く、自主避難と共助による高齢者への対応が迅速にできた。問題としては、土砂災害防災マップを平成15年12月に各戸配布しているが、住民への内容等の周知ができていなかった。また、町(旧但東町)も降雨に応じた警戒基準を設定していたが、その場対応となってしまった。

災害時の対応

台風第23号の際、地元区長から救援の要請が電話で役場にあり(20日夕から夜間)、消防団を現地に派遣した。区長が各戸へ声をかけ、高齢世帯や障害者には役場の健康福祉課から直接電話で避難を要請した。消防団員の見守りのもと、一部の高齢者は消防団がおぶって避難した。その他は全員が自力で、公民館等へ避難した。全壊・半壊家屋もあったが、人的被害がなくて済んだのが幸いした。

今後の課題

土砂災害防災マップ(平成15年12月に各戸配布)の住民への内容等の周知徹底。

奥赤地区
平田地区

写真提供:兵庫県豊岡市

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内閣府政策統括官(防災担当)

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