年末年始豪雪の記憶

島根県松江市の大雪−島根県松江市の住民

雪に埋もれた自動車

松江市の積雪の様子


大晦日の夜の10時半ごろ、紅白を聞いとったときに近くのアパートの人が助けを求めに来られまして。30代の方でしたが、初めは「助けて下さい」じゃなくて「スコップを貸して下さい」って言われたんですね。

わたしがすぐ、「あー、いいですよ」言って、息子も出まして、一緒になって雪をかいてあげました。もう60センチもありますと車の底につかえるんですよね。車のバンパーまで雪があったら、駐車場に車を入れることができないわけです。

そのアパートには、十何世帯入っていて、高齢者の方も若い方もいろいろですけれども、雪かきの道具がないもんで、子供さんのおもちゃみたいので一応ポーズだけはとられるんですけど、そんなもんじゃ全然歯が立ちません。

聞けば、ホームセンターに買いにいっても品物が売り切れてなかったそうです。自分も手伝わにゃいけんけど、日ごろつき合いがないもんでね。声をかけようかどうしようかと思いながらも、自分の家の前の通りの雪かきをしていました。

次の日の正月2日、もう1人が雪かきをしだしたら、近所の人が十何人出てこられましてね。それぞれ休憩しながら4、5時間ぐらい、みんなでそこら辺一帯の雪かきをしました。

結局、道端の雪をみんなで1週間かけて撤去して、近くに池がありましたから、その池に全部放り込みました。

雪かきはとにかく体力がいりますね。それはもう疲れましたけれど、地域の皆さんと助け合うことができて、はじめて心がつながったような気がしました。

【有識者からの一言コメント】

  • 日頃 顔なじみの人同士は、雪かきも声を掛け合って一緒にできるものですが、そうでないと声をかけにくいものです。
    しかし困った時は誰かが声を出せば、地域住民の力を合わせることができます。この例が良い例でしょう。声の出せるリーダーが地域にいるかどうかが明暗を分けるような気がします。
  • 雪かきは本当に重労働です。
    しかも道具も不十分、皆さんが作業にも不慣れとなると、疲労の度合いも相当なものだったでしょう。
    とはいえ、普段にはなかったつながりが生まれるのも災害の時こそ、です。
    ここで生まれたつながりは、きっと今後の地域づくりの原動力になることでしょう。
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うちの地域は古い住宅地にありがちな坂の多い町で、本通りが1つあるんですけど、それ以外は細い坂道なんです。標高が高い土地柄でもともと雪が多く、道の凍結もしょっちゅうですから、大きな坂には自治会の方が毎朝のように凍結防止剤をまいてくれています。

住んでいるのは殆どが退職された高齢者です。大雪で家から出られず、数日間孤立住宅みたいになりましたが、正月ということで、みなさん食料品とかは備えていて、あまり大きな問題が起こらなかったのは、不幸中の幸いでした。

私は12月31日に20センチぐらいの積雪があった時点で車の屋根の雪を下ろし、早めに買い物を済ませました。で、安心していたら、翌朝、1月1日には50センチぐらいの雪が車の回りにありました。トータルで言えば70センチ近く降ったことになりますね。

うちの家の前も非常に急な坂ですから、雪がちょっと薄く積もった程度でも車はなかなか前向きには上れなくなります。車はFF(前輪駆動)で、後ろ向きに動かすと、多少前輪に加重がかかって上がれるのですが、ちょっと油断をすると坂の途中で止まって動かなくなってしまいます。回りの家々を見ても、まともに家から出てこられるところはなかったと思いますよ。

自分は防災関係の設計会社をやっている関係で、有料の気象情報とかも入るようにしていますから、年末ぐらいから「今回はちょっと厳しい」っていうことは分かっていました。だから、ある程度降るなとは思っていたんですけど、実際降ったらあまりにも多くて、どうしようかと途方に暮れました。

【有識者からの一言コメント】

  • 大雪が降っても、住民の多くが高齢者で坂の多い町では雪かきができずに孤立状態になることを覚悟していなければなりません。お正月ということもあり、食料の備えがあったので問題が起こらなかったのは不幸中の幸いでした。
    雪かきは専門の業者や消防団などに頼むのも一案です。事前の備えのためにも、正しい気象情報が市民の元に届くようなシステム作りが急がれます。
  • 大雪に限らず何があるかわかりませんから、3日分程度の食糧備蓄は大切なことです。
    普段ならなんともない坂道でも、雪が降ると歩くのももちろん危険ですが、車だと登れなくなってしまいます。
    こんな時は覚悟を決めて徒歩で移動した方が安全ですし、外出しなくて済むならその方がよいでしょう。
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まず頭をよぎったのが「4日から仕事だな」ということ。だから3日までになんとかしないといけないと、2日から雪かきを始めました。自分のところと高齢者のお宅3軒分ぐらいをやりましたが、お昼前から始めて終ったのは夕方でした。取りあえず近くの電柱のところまで車が走れるようにしたんです。

そうやって、それぞれの家が自分の周りの雪かきをして、なんとか前の坂道は下まで行けるようになりました。後日、他の地区の班長さんたちと話をしたら、やっぱりみなさん2日の日に雪かきをしたとのことでしたが、中には、大変な思いをして雪かきをした後に除雪車がやってきたと憤慨している方もいました。「分かっていればしなかったのに」と。

僕は、松江市の防災メールで、他の地域の様子とか、公共交通機関の様子とかが刻々と入ってくるのでどういう状況か分っていたんですけど、そういう手立てを持たない人たちは、バスが3日まで運休するといった情報すら入手できず、大通りまで出れば何とかなると思って出かけたようです。

うちの地域自体は、昨年からブログを立ち上げていて、いろんな情報が流れるようになっていたんですけど、やはりそこにも情報は上がりませんでした。実際、ブログに書き込もうにも情報がなかったんじゃないかなと思います。

境港市とか出雲市とか、いろんなところで防災メールみたいなものが出されていますが、今回どれほどの方が松江市の流していた情報にアクセスできていたかっていうのは不明なんですよ。やっぱり、これからはもっと多くの方が行政の出す情報を受信するようになればいいなと思いますね。

【有識者からの一言コメント】

  • 除雪車がいつ、どこへ行くかとか、他の地域の様子や公共交通機関の運行状況などが行政の出す防災メールで刻々と入ってきていても、それらを市民側が受信しなければ何の役にも立ちません。
    高齢者が多い地域では、受信した人が その内容を高齢者にどう伝えていくかが鍵になります。
    例えば自治会ぐるみで支援者と要支援者を結びつけ、普段から新聞はたまっていないか、カーテン閉じたままでいないかなどチェックをするような関係ができていたら、 情報も伝えられると思います。
  • 情報の大切さに気づかされるのも災害の時です。
    正確な情報が適切なタイミングで欲しい人に届くというのはとても大事なことなのですが、情報端末の有無、ITスキルの問題で、情報格差が出てしまうのも現実です。
    緊急性が高いときには、雪害についても防災無線の整備と活用が大切でしょう。
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初売りがあるということで、2日の夕方に車で出たんですけど、全く無理でしたね。

松江市に『くにびき道路』という名の駅から北に向う大きな道路があるんですけど、そこが完全に圧雪状態。チューンを巻いたトラックが走った跡がデコボコに残って、車が走れない状態になっていたみたいです。

で、僕の通っている道路もその続きの道なものだから渋滞になっちゃって、渋滞がどこまで続いているのかも分からない状況でした。

当時、カーラジオから渋滞に関する情報は流れませんでした。むしろ、ツイッターが雪に関する情報や道路の迂回情報なんかを流していたと、後から聞きました。

私は普段から有料の気象情報とかを入手していて、防災への関心は高い方だと思うのですが、雪の場合って、事前の策は取りようがないんですよ。

ただ、降ることを予想しているかいないかではだいぶ違うと思いますね。松江市内っていうのは普段から渋滞が激しいところで、橋の数が限られているから、必ずと言っていいほど橋のところで渋滞が発生します。なので、もし雪の情報が前もって入っていれば、少し早めに行動するっていうことになります。

道路の凍結にしても、朝の気温の状態を見れば大体予想がつきますから、いつもより30分早く家を出るといったこともできます。そういう意味で情報は役に立つと言えるし、とにかく自分から積極的に情報を取りに行くことが大事なんじゃないかなと思います。

【有識者からの一言コメント】

  • 市民は普段の道路情報や気象情報が災害時にも活きることをよく理解し、特に いつもと違う気象状況下では行動を起こす前に、自分から積極的に情報を取りに行く習慣を身につけたいものです。
    雪道の状況については、圧雪状態なのか、凍結しているのかなど、きめ細かな情報を役所も市民も望んでいます。
    鳥取県は、積雪情報など災害時の緊急情報も表示されるツイッターの地域ポータルサイト 「toritter(トリッター)」を開設しました。
    鳥取県に関係する個人の投稿(ツイッター)を集めたサイトで、同様のサイトを行政が直接運営するのは全国初だそうです。
  • 集中豪雪になると車で踏み固められた圧雪ができ、交差点付近でタイヤが空回りして凸凹になり、動かなくなる車で渋滞が発生し、それを除去するための除雪車が近づけない。
    深刻な悪循環になります。
    ユーザへの的確な情報提供で、交通流を抑制することが何よりも早い復旧に繋がります。
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わたしらの美保関のような地域は、後に山をしょって集落があるんですね。道路は海岸線と山との間を走っています。その裏山の15メートルもの大木が根っこから抜けて、民家の裏の方へ落ちてくるんですよ、ドサー、ドサーってね。

雪自体が非常に大きくてべたついていますし、当日は全く風がなかったので、落ちてきた物は全部上に積もったということで、椎の木とか樫の木とか、常緑樹が全部雪を受け止めてしまって根こそぎ倒れてしまったわけなんです。

それと、大変だったのが竹。今は山をきちんと管理できていないので、竹やぶが民家の近くまで迫っているのですが、それらが雪の重みではぜる時に、パーンと爆発音みたいな音をたてます。大晦日の夜に裏山で1本鳴って、「久しぶりにすごいね」と家族と話をしていたのですが、翌朝に見たら、立派な真竹がほとんど全部折れていました。

で、これらの倒木が、道路に沿って走っている電線をぶっちぎってしまい、一瞬にして100戸ほどの集落ごとに、ドーン、ドーンと停電になっていったのです。

道路端って全国みな同じだと思うんですが、クズというツル状の植物がまとわりついて木全体を包み込こんでネット状になっていますよね。そこに雪が付着して、本来なら雪が葉っぱの上にたまらないはずの落葉樹も雪の重みで折れてしまうのです。

2年ぐらい放っておくと、いつの間にかクズがバアーっと巻きだしますからね。こういうのは何十年に一回の大雪でしょうけれど、その時には命取りの元になるようなことですからね。山や竹藪の管理をきちんとする、下草刈りとか普段から手入れをしておくということは、本当に大切だと思いますね。

【有識者からの一言コメント】

  • 山や竹藪の管理と共に、道路沿いの樹木が雪の重みで倒れて道路を塞いだり、電線をぶっちぎることのないように、よく考慮して植樹することが大切です。
    「湿った積もる雪」は想像を絶する位の重みがあることは、何本もの大木をなぎ倒したことからもよくわかります。
    “雪を甘く見てはいけない”とつくづく思いました。
  • 豪雪慣れしていない地域では、人と同じで木々も思いがけない積雪の重みで次々と倒れます。
    豪雪地帯ですらしばしば倒木で電線が切れるのですから、普段それほど積もらない地域は深刻な事態に繋がります。
    山の手入れというのは斜面災害だけでなく、雪への備えという面でも防災に繋がるのですね。
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停電から2、3日経つと携帯の電気がなくなるんですよね。車で充電するといっても、ガソリンが切れてしまえば使えませんから、手回し式の充電器、これって安いものですから、これからは置いておいた方がいいなと思いました。相手が充電できなければ、どうにもなりませんけれどね。

電気が来ない、水がない、電話も携帯もつながらないとなると、完全に孤立です。やっぱり、携帯ラジオは備えておくべきだと思いましたね。

わたしらのところは農家が多いものですから、雪かきの道具はありとあらゆるものがありますし、地域のつながりも強いですから、消防団の人も含めて、一斉に雪かき作業をやりました。声掛けとかいちいちしなくても皆さんよく分っています。ただ、日頃から地域の輪に入っていない人は、ぜんぜん協力してもらえません。田舎だから余計かも知れませんけれど、そういうのははっきりしていますね。

停電がこんなに長く続いたのは初めてで、懐中電灯はいっぱいあるけれど点けてみたらバッテリーが切れたものばかり。ローソクの明かりと石油ストーブのぼんやりした明かりを頼りに過ごしました。

でも、悪いことばかりがあったんじゃないんですよ。各部屋にテレビがあるので、普段はみんな食事が終わったらバアーっと部屋に帰ってしまうのに、テレビも見られませんから、ストーブの周りに集まって話をしました。

娘の部活動のこととか学校のこと。それから、こういう状態になったら気を付けないといけないことについても話をしました。そういう時間を持てたことは決して無駄じゃなかったなと思います。

【有識者からの一言コメント】

  • ライフラインの途絶えた時の過ごし方を日頃から想像して、それぞれの家族に合わせた備えをしておく必要があります。
    停電にはなくてはならないものの一つに懐中電灯がありますが、最近では手回し式ラジオライト(ラジオ、ライト、サイレン、充電器兼用)やにぎライト(握るだけで発電、充電ができる)のように電池切れの心配がないものもあります。
  • 充電機能付きのラジオ、本当に災害の時には有効です。
    懐中電灯もLED式なら長時間もちますから、備えておきたいですね。
    しかし停電は、防災意識を高めたり、地域の共助の大切さを認識したり、家族で話合いをしたりと、良い経験になるのですね。
    いっそのこと定期的に停電訓練を地域でやってみてはいかがでしょう。
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近くを走る431号線は、今回自衛隊にも入っていただいたところですが、みんな美保神社に初詣に来るんですよ。「何でこんな雪の中に来るのか」と思いました。元日、2日と私も何台も何台も雪で動けなくなった車を助けて、筋肉痛でえらい目にあいました。

出雲とかあっちは全く降ってなかったから大丈夫だろうと思って来てしまって、松江市に入ると雪が多い。「でも、ここだけだろう」と思って入ってきたら、圧雪による道路渋滞にはまって出られなくなったという話でね。

コンビニのトラックの運転士さんが、5時間も6時間も動けなくて、生ものもみんな駄目になってくるからと、積んでいた品物を渋滞している車の人たちに配ったという話もツイッターサイトで流れていました。

正月3日、高校生の娘がどうしてもチョコレートが食べたいなんて言うので、車で10分ほどのコンビニまで雪道を歩いて行きました。町に唯一のコンビニには、たくさんの人が集まっていて、「どうしてる?」、「どうなってる?」といった話でもちきりでした。まさに情報交換の場っていう感じで、コンビニ業界は地域の情報発信や交流の場を目指しているようですが、それがそこに完全に体現されているなと思いました。

うちのような過疎地は高齢化も手伝って商売がなりたたなくなり、各集落の雑貨店とか食料品店はみなコンビニに変わりました。コンビニがあればまだいいのですが、1軒もないところもあります。やっぱりこういう不測の事態に備えて、自分たちで防災組織みたいなものを作っておく必要があるなと思いますね。

【有識者からの一言コメント】

  • 町のあちこちにある24時間営業のコンビニはまさしく便利屋です。
    災害時にはコンビニが いろいろな情報の受信、発信の場になることを覚えておくとよいと思います。
    初対面の人でも不測の事態におかれると共通の話題があるので自然に話ができるので不思議です。
    お互いに分かり合える関係なので安心して話せるのだと思います。
  • コンビニの防災力、復旧の早さは、災害のたびに注目されます。
    地域の拠点として確固たる地位を築き上げていますね。
    ただ過疎地では、学校、郵便局、商店など地域の核がなくなり、まとまる力まで弱っています。
    この機会に自主防災組織をつくり防災訓練などのイベントを通じて地域力を高めていくことも大事でしょう。
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島根半島っていうのは、ズーっとこうとんがっていて、東西に長いんですね。だから、半島の日本海側と中海(なかうみ)、米子側って一体ではあるけれど、雪の量がぜんぜん違うんですよ。

日本海側は、降っても意外と早く解けるんです。ところが中海側っていうのは、吹きだまりのようになるので、私の住む美保関も1メートルは完全に積もりました。もちろん山の形状によって溜まるところと、溜まらないところの違いはありますけれどね。

今回、積もった雪のせいで船がたくさん転覆したことが新聞、テレビ等で取り上げられていましたが、私の集落でも2つ、横転と沈没がありました。

雪かきは船の場合でも1人では絶対に行かないことが鉄則です。2人以上で行かないと、海に落ちたら本当に一瞬にして心臓も止まってしまいますからね。

ただ、漁師さんたちの高齢化も進んでいますから、雪を下ろせないまま、仕方なく見ていたという高齢者もおられたようです。

温暖化で日本海側の気温が下がっていないまま雪が降り、春先に積もるような湿気が多くて重たい雪が年末に降った。山陰というと雪に慣れているようですけど、地域によってはほとんど雪が降らないんです。今回、そういった慣れていないところに雪がたくさん降ったということも、被害を大きくした原因かもしれませんね。

【有識者からの一言コメント】

  • 雪に慣れていない地域の人は雪に対する備えが不得手です。
    雪かき用の道具がなかったり、雪道の歩き方を知らなかったりして雪が降ると慌てることがよくあります。
    雪道を歩くのに滑りにくい履物や雪かき用シャベルなどは雪国でなくても準備しておきたいものです。
  • とても大事な点を指摘してくださっています。
    たかが雪されど雪。2人以上はまさに鉄則です。
    除雪作業中の事故を減らすことも大事ですが、事故に遭っても重大事故にしないためには「誰かと一緒」が最善です。
    雪に不慣れな地域でも、そういう雪とのつきあい方はやはり皆さんに知っておいて欲しいと思います。
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うちは松江市内ですから、いつもはそんなに雪が多くないところなんです。「あー、降ってきたな」と思いながら、2日に予定していた新年会の準備で、来客用の空き地をセッセセッセと早くからこまめに雪かきをしていました。

けれども雪は降り止まず、元旦の朝には車を車庫から出すのも大変な状況になって、市立病院へ透析に通うおばあちゃんには、タクシーで行ってもらいました。

ところが、おばあちゃんがタクシーで遭難した状態になってしまったんです。たまたま警察の人が通って下さって、「乗せて帰って下さい」って言ったら、「それはできないので自宅に電話してあげます」って言われたそうです。

で、主人が途中まで迎えに行ったんですけど、結局おばあちゃんは歩くはめになり、骨粗しょう症なので骨折して入院してしまいました。とにかく、タクシーの運転手さんがチェーンを巻いても通れないようなひどいデコボコ道だったようです。

結局、2日の日も、境港の人や美保関町の人やら島根町の人やら、新年会に呼んでいた人たちから次々と、「停電で駄目なんです」、「道まで出られないんです」っていう電話がかかってきて、新年会は中止になりました。

こっちはずっとマラソンを見ていましたので、ずっとテレビは見ていたんですけれど、まさかそんなにひどいことになっているとは思ってもいませんでした。

【有識者からの一言コメント】

  • タクシーといえども雪道で遭難することがあるのだとわかりました。
    また、骨粗しょう症の人は雪道を歩くと骨折するというリスクがあることもわかりました。
    このおばあちゃんもスノーボートに乗って移動できたらよかったかもしれません。
    今後の課題は、雪に限らず災害時の透析患者さんの送迎を当事者も病院も考えておく必要があるということです。
  • 豪雪は災害なんです。
    台風が来るときに皆外出を控えるのに、雪が多少おおくても大丈夫と思ってしまいがちです。
    大雪の予報の時には不要不急の外出を控える、それが最善です。
    事態の深刻さをメディアもしっかりと伝えて欲しいと思います。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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