平成16年12月4日(土)
内閣府(災害予防担当)
平成16年12月4日に、東京都千代田区の「損保会館」において、全国から防災ボランティアやその関係者などが一同に会する、平成16年度の「防災とボランティアのつどい」が内閣府の主催で開催され、100名以上の参加者がテーマ別に4つの分科会に分かれ、今年度起きた災害の情報交換や課題、提案等について意見交換をし、全体会合で報告、またそこでも活発な意見交換が丸一日行われました。
「防災とボランティアのつどい」は、阪神・淡路大震災以降、ますます大きな役割を果たしてきている災害時におけるボランティア活動の活発化に鑑み、平成7年度から開催されているもので、今回はちょうど10回目にあたります。「つどい」は、例年、「防災とボランティア週間(1月15日〜21日)に開催していましたが、今年度は、その時期に神戸で国連防災世界会議が開催されるため、1ヶ月早めに開催いたしました。
今年度は、7月に梅雨前線豪雨が発生し、ボランティア活動が大きくクローズアップされたため、去る9月18日には、防災担当大臣出席のもと、新潟・福井豪雨災害で活躍したボランティア関係者が集い「16年7月ボランティア懇談会」を開催し、活動の現状、課題、提案等が話し合われました。その後も、各地で台風災害や新潟県中越地震災害が相次ぎ、災害時におけるボランティアの活躍の場がますます増大しつつあります。
ことしの「つどい」は、このような状況を踏まえ、今後の防災ボランティア活動の環境整備に資するために、防災担当大臣出席のもと、防災の様々な局面(応急救援、避難、復旧・復興、災害予防など)に関わったボランティア関係者の方々が、活動現場での成果や問題点、提案等について意見交換する場となりました。
(つどいの詳細)
1.日時
平成16年12月 4日(土) 10:30〜16:30
2.場所
「損保会館」 (東京都千代田区神田淡路町)
(大会議室および4つの小会議室)
3.開催趣旨
阪神・淡路大震災以降、災害時におけるボランティア活動はますます大きな役割を果たしてきている。
去る9月18日には、井上防災担当大臣出席のもと、新潟・福井豪雨災害で活躍したボランティア関係者が集い「16年7月ボランティア懇談会」を開催し、活動の現状、課題、提案等が話し合われた。
その後、各地で台風災害や新潟県中越地震災害が相次ぎ、災害時におけるボランティアの活躍の場がますます増大しつつある。
このような状況を踏まえ、防災の様々な局面(応急救援、避難、復旧・復興、災害予防など)に関わったボランティア関係者の方々に、活動現場での成果や問題点、提案等について意見交換していただくことにより、今後の防災ボランティア活動の環境整備に資することとする。
4.議事次第
- 全体会(午前の部) 10:30〜10:50 (20分)
- 1) 主催者あいさつ (主催者)
- 2) つどいの進め方について (事務局)
- 分科会 11:00〜15:00 (実質180分)
- 4つのテーマ別に部屋に分かれて個別に討論
- 昼休み(12:30〜13:30)を挟んで3時間
- 全体会(午後の部) 15:20〜16:30 (70分)
- 1) 各分科会からの報告
- 2) フロア参加者等の総括的な議論
- 3) コメンテーター、司会等から総括コメント
5.分科会のテーマ
- 分科会A 「中越地震及び新潟豪雨のボランティア活動」
- 分科会B 「今年の各地の台風・豪雨水害におけるボランティア活動」
- 分科会C 「被災地活動を支える広域的な支援活動のあり方(ボランティアバスを含む)」
- 分科会D 「ボランティア活動を担う人材育成及びボランティア活動の経験の地元での活かし方」
6.主要な論点(例示)
- 被災地の地方公共団体や公的主体側のボランティア受入れの備え(協働体制への理解促進、体制、準備のマニュアル整備等を含む)
- ボランティアが被災地側の信頼を早急に得られるための方策(地元を尊重するアプローチ方法(応援の仕組み、スタイル、手法、それらのマニュアル)、自己責任の考え方等を含む)
- 経験豊富なボランティアコーディネーターの確保、ボランティアセンターのスタッフの確保等の調整面の課題
- 初動資金の確保等がうまくできたか(基金があった場合についてはその効果)
- 特定の技術・技能を有するボランティア(医師、看護士、ヘルパー、建築士、大工、物流の専門家、理容師等々)とのコラボレーションのあり方
など
7.参加者
- ボランティア 約130名
- ボランティア以外には、防災ボランティア関係者として、日本赤十字社、全国社会福祉協議会等の担当者も出席
8.司会者
(全体会司会)
池上 三喜子 (財)市民防災研究所理事、東京YWCA副会長
(9月18日の「16年7月豪雨ボランティア懇談会」司会)
(全体会コメンテーター)
室崎 益輝 (独)消防研究所理事長
(9月18日の「16年7月豪雨ボランティア懇談会」コメンテーター)
(各分科会司会)
分科会A 「中越地震及び新潟豪雨のボランティア活動」
干川 剛史 大妻女子大学助教授
分科会B 「今年の各地の台風・豪雨水害におけるボランティア活動」
高梨 成子 防災&情報研究所代表
分科会C 「被災地活動を支える広域的な支援活動のあり方(ボランティアバスを含む)」
上原 泰男 東京災害ボランティアネットワーク事務局長
分科会D 「ボランティア活動を担う人材育成及びボランティア活動の経験の地元での活かし方」
菅 磨志保 人と防災未来センター専任研究員