16年7月豪雨ボランティア懇談会

平成16年9月18日(土)

【開会】

○丸谷企画

それでは定刻になりましたので、「16年7月豪雨ボランティア懇談会」を開催させていただきます。

本懇談会は、新潟及び福島、さらに福井の豪雨災害での大変有効に行われましたボランティア活動の関係者の方々に敬意を表させていただくとともに、その経験を今後に活かすことをめざしまして開催させていただきました。本日は、活動の実情と皆様のご意見をしっかりとお聞き致しまして、ボランティア活動の環境整備に取り組んでまいりたいというようなことで、その契機と位置付けたいと考えております。

本日の参加者でございますが、まず、ボランティアの関係者と致しまして被災地でございます新潟県から24名、福井県から16名、それから両県外から34名の方をお迎えしております。個々のお名前は誠に申し訳ございませんが、名簿でご紹介を代えさせていただきたいと思っております。また、学識経験者と致しまして消防研究所理事長の室崎益輝先生、それから財団法人市民防災研究所理事で東京YWCA副会長の池上三喜子先生をお迎えしております。池上先生には司会進行もお願いしております。
政府側の出席者でございますが、井上防災大臣をはじめ、主催者の内閣府、共催の消防庁ほか、厚生労働省、国土交通省のご担当者、さらにはお隣におられますが、日本赤十字からもご出席をいただいております。またそのほかの機関からもおいででございますけれども、名簿でご紹介は代えさせていただきたいと思います。

一点、主催者よりお願いがございます。本日このように大変数多くの方にご出席いただきましたものですから、一回のご発言時間はなるべく短めにということで、繰り返しご発言いただけては困るという意味ではございません。一回の発言時間を短めにということでご協力をお願いしたいと思っております。またご意見が十分ご発表いただけない場合にはお手元にアンケートの紙を、まだいっていなければ後ほどお配り致しますけれども、紙を用意致しますので、そこでお書きいただきければすべての方にその内容をご連絡するということで発言の補足にさせていただきたいと考えております。

それでは会議の進行を池上先生にお願いしたいと思います。よろしくお願い致します。

○池上(財団法人市民防災研究所理事)

ただいまご紹介いただきました池上三喜子と申します。今日は進行役を仰せつかりましてやや緊張しておりますが、何人かの方とお顔見知りあるということは、とても私にとっては安心で、これは今までの災害現場でボランティア活動をなさった方たちから教訓、いいことも悪いことも教訓を打ち出していただきまして、今後の活動に役立てていただきたいということが本音でございます。ですから、忌たんのないご意見をうかがえたらと思っております。
それでは、会議を始めるにあたりまして、本会合の主催者であります内閣府の井上喜一防災担当大臣よりご挨拶いただきたいと思います。

○井上防災担当大臣

どうも皆さん、こんにちは。ご紹介をいただきました井上喜一でございまして、今、防災と有事法制の方を担当させていただいております。今日は土曜日ということで皆さん方、ご多様の中であったと思いますし、またお休みというような方もおられたかもわかりませんけれども、そういう中でこの会議を開催致しましたところ、多くの方にご出席をいただきまして本当にありがとうございました。厚く御礼申し上げる次第であります。また、新潟県や福井県の災害につきまして、これまた大変なご尽力をいただきました。厚く御礼を申し上げる次第であります。
ともかくこの日本は災害の多い国でございまして、最近は地震だけではなしに風水害あるいは浅間山が爆発するというような状況でありまして、一つにはおそらく異常気象などと関係していると思うのでありますけれども、異常気象の原因が何であるかはよくわかりませんけれども、異常気象というようなことで災害が多発するといいますか、または災害の起こり方も変わってきていると思うのでありまして、私どもとしてこの災害、これまでもやってまいりましたけれども、また別の角度から見直していく必要もあると、こんなふうに考えております。
 災害につきましてはよく自助でありますとか共助とか、あるいは公助と言われますけれども、ともかく皆さんが協力をしてやっていかないと災害対応ができないような状況かと思います。特に阪神・淡路の大震災以降、皆様方のおかげをもちましてこのボランティア活動というのは大変広く行われるようになってまいっておりまして、もうボランティア活動なくして災害対策というのは考えられないような状況になってきていると、こんなふうに思うわけでございます。
特に最近の社会情勢は高齢化の波が押しておりまして、高齢所帯あるいは単独所帯が増えてまいりまして、やっぱりみんなが協力をしないと災害対策ができないような私は状況になってきていると思いまして、これからますますみんなで助け合う。そういうような対策が必要だと、こんなふうに考えております。
ボランティアは読んで字のごとく、まさに自発的な皆さん方の活動でありますけれども、私どもと致しましても活動しやすいような支援ができるのであれば、それはやっぱりしていかないといけないんじゃないかと。こんな風に考えておりまして、ある意味でのボランティア活動の基盤整備といいますか、活動しやすくなるような、そういうことを考えていこうと、そんなことでございまして、今日皆さん方のご経験を伺いまして、ボランティア活動のそのものについての何かこういう問題もあるとか、ボランティア活動の団体そのほかにおいて、こういう問題もあったとかあるいは受入れ側ですね、あるいは国の方でもこういう問題あるというようなことがありましたら率直に意見を出していただきまして、これからボランティア活動ができるだけスムーズに行われていくような、そういうことにしていきたいとこんな風に思いますので。
今、私どもの方が申し上げましたけれども、皆さんに発言の機会を十分とは言えないと思いますけれども、とっていただきますために一回の発言につきましてはしかるべき合理的なところでお願いをしたいということでございます。この趣旨をご理解いただきましして、よろしく会議の進行をお願いする次第でございます。
それでは先生、そういうことでありますのでよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

○池上

井上大臣ありがとうございました。次に新潟県側参加者の代表の方からご挨拶をお願い致します。

○内田(新潟県社会福祉協議会ボランティアセンター長)

新潟県社会福祉協議会ボランティアセンターの内田と申します。
この場を借りまして、県内外の方から多くのボランティアをはじめ、ご支援をいただきましたことに関して厚く御礼申し上げます。新潟県の場合、7月13日の梅雨前線の豪雨によりまして被害を受け、14日から県と合同でボランティア本部を立ち上げさせていただきました。その後、約4万5,000名にわたるボランティアの方々からご支援をいただきました。大変厚くお礼申し上げます。今後ともまたよろしくお願いします。ありがとうございました。

○池上

ありがとうございました。続いて、福井県側の参加者の代表の方からご挨拶お願い致します。

○松森(福井県水害ボランティア本部・センター長)

福井県水害ボランティア本部のセンター長をやらせていただきました松森和人と言います。
その節は本当に多大なるご支援をいただきましてありがとうございました。福井県は7年前のナホトカ重油災害以来、10年もたたないうちに二度もの全国からのボランティアの支援をいただくことになりました。本当に度重なるご支援をいただき、本当にありがとうございました。後ほど福井県での取組み等はまた報告させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

○池上

ありがとうございました。それでは、本日の議事に入りますが、第一部として「新潟県内でのボランティア活動について」、次いで第二部として「福井県内でのボランティア活動について」、そして最後に広域的なあるいは両県の外からの救援、復旧支援活動について扱ってまいりたいと存じます。3時間という長めの会議ではございますが、主催者からもご発言があったように参加人数も多く、一度のご発言は3分以内をめどにお願い致しますということです。会議運営に皆様のご協力をよろしくお願い致します。記録の都合上、ご発言の際、まずお名前と所属をおっしゃっていただくようにお願い致します。
それでは、まず新潟県の皆さまから今回の豪雨災害におけるボランティアの活動の概要について、ご報告をお願い致します。

][0918懇談会top ][防災ボランティアtop ]

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.