事業趣旨と活動の内容

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事業趣旨と活動の内容

 阪神・淡路大震災、ナホトカ号流出油災害、平成10年の栃木県等における水害では、高校生、大学生世代を中心とする若者たちが積極的に防災ボランティア活動を展開するなど、大きな役割を担った。これからの防災ボランティア活動を担うこれらの世代の人々に対して、防災ボランティアへの啓発活動を行うとともに、彼らの防災ボランティアに関する認識を把握することは、今後、防災ボランティア活動を普及・推進するために重要である。
 このため、防災ボランティアに関心を持つ全国の高校生の代表を対象として、指導者の協力のもとに、防災ボランティアに関する講義、体験学習、グループディスカッション等を行うことで、参加高校生の防災ボランティアに関する認識を深めるとともに、彼らの防災ボランティアに関する考え方を把握し分析することで、類似する事業を実施する関係機関の参考に資するものとし、さらに今後の防災ボランティア行政の推進に反映させることを目的とする。

●体験活動一覧
活動メニュー 活動内容 活動のねらい 具体的な活動方法 備 考
炊き出し(昼食会場の設営や看板づくりなども含む)
豚汁、炊き込みご飯の調理を行う(250食程度) 住民に簡単な昼食を提供するとともに、一緒に食事をとり、阪神・淡路大震災当時の様子等を聞くことで、防災ボランティアに関する理解を深める 豚汁2班、炊き込みご飯1班とに分かれて活動する。作業の合間に会場設営や看板づくり、受付の設置等を行う。昼食会場内で住民に配膳する 活動の初期に相当の作業量が見込まれるため、最初は他班からの応援を受ける
高齢者等の住宅訪問
LSAの協力のもとに高齢者等の住宅を訪問する 災害時の周囲の環境の変化に対応しにくく孤立しがちな高齢者等の住宅訪問を行うことで、心の交流を図る活動のあり方について考える 2~3人が一組になって、LSAと一緒に高齢者等の住宅を訪問し、行事への参加を呼びかけ、昼食の配膳等を行う LSAの活動時間帯との関係もあり、最初は炊き出しの手伝いを行う
キッズプラザの運営(会場設営や看板づくりも含む)
子どもたちと一緒にお絵かきなどを行う 心のダメージを受けやすい子どもたちに安心感を与える活動は重要であることから、子どもたちの心をつかみ安心感を与える活動とは何かを考える お絵かきや輪投げなどをして、子どもたちとふれあう。そのための会場設営や看板づくりを行う 参加する子どもたちの年齢や興味によって活動内容を変更する必要がある
敷地内の清掃
住宅敷地内の清掃を行う 体力や忍耐力が必要で単調な仕事もあるなど、防災ボランティアに求められる仕事の多様性について理解する 活動会場となる集会所内外の清掃や敷地内の共有スペース等のごみ拾いを行う 活動に使用した資器材の後片づけと同時に実施

●体験活動以外の活動一覧
活動メニュー 実施時間帯 活動のねらい 備 考
講義
体験活動前 防災ボランティアに関する基本的な知識や当日行う各種活動の意義について理解を深める 指導者による講義(開講時のオリエンテーション又は往路バス車内で実施)
住民との交流
昼食後 住民の代表から震災体験、ボランティアとの出会いなどについて話を聞く 参加住民の講話。自治会が発表者を事前に指定し依頼しておく
救急救命法講義
バス車内 災害発生直後の応急対策活動を習得する ビデオ視聴(帰路バス車内で実施)
ロープワーク(結索法)
バス車内 「いざ」という時、必要になるロープの結び方などの知識を習得する 実習(帰路バス車内で実施)
活動の感想発表と班別ディスカッション
体験活動後 防災ボランティアに関してこれまで考えてきたこと、当日の講義、体験、住民との交流等を通して考えたことについて、一人ひとりが発表するとともに、指導者を交えてディスカッションを行い、参加者一同の意見としてまとめる ディスカッションについては体験活動の班ごとに実施しとりまとめる
(救急救命法講義及びロープワークについては、日本赤十字社大阪府支部職員が指導を行う)

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