活動地区 | 東京都江東区の水辺から、全国、世界の水辺のまちづくりを視野に入れて、水辺から防災、景観などを考えるまちづくりの交流・研究活動を行なっている。 |
経緯 | 河川があり、水辺に接している地域の住民の方々に対して、今以上に水辺を身近に感じる機会を提供し、地域がさらに豊かで楽しいものとなるよう、河川や水辺に関するまちづくり、環境、景観、交流の活動を行っている。活動は主に江東区民の意識啓発を目的としている。2000(平成12)年9月、旧東京商船大学で開催した『水彩フェスティバル』をきっかけに、活動が拡がり、東京海洋大学と協力し、河川や水辺の視察見学会、勉強会を実施している。 ■勉強会、見学会の実施 ■交流イベントの実施 ■「水辺を活かしたまちづくり」の提案活動 |
活動体制 | 2002(平成14) 年NPO法人化。須永俶子氏を代表として、江東区在住の住民を中心に活動、会員67名。 |
防災まちづくりとの関わり | ■全国都市再生モデル調査の実施 平成15年度の都市再生モデル調査『防災対策を考慮した水と緑のネットワーク再生事業検討業務』の中で『江東区の水辺と緑を活かしたまちづくり考える懇談会』、災害に関する意識と水と緑の利用に関するアンケート調査を実施するとともに、内部河川沿いの緑地・散策路の災害時活用に向けた実踏調査を実施した。 対話形式で行われたアンケート ■塩浜地区における水辺を活かしたまちづくりの提案 ■非常時の情報提供方策の検討 ■水辺側から防災等を考える見学会の実施 松尾芭蕉史跡展望公園を水辺側から眺めたところ ■懇談会の実施 |
今後の防災まちづくりに向けて | ■水辺側からの視点の転換による新たな防災まちづくりの 発災時陸上交通が遮断された場合、水路・河川を活用した水上交通を確保することが可能であれば、発災直後の緊急支援物資運搬に役立つ。このような観点から平常時には観光に緊急時には物資等の搬送に活用できる周遊ネットワークの提案を行っている。このような発想は、水辺側からまちを学び、研究、交流する活動から生まれている。防災まちづくりに複眼的な視点を持ち込んだ活動として注目すべき取り組みである。 |