西大和6自治会連絡会

西大和6自治会連絡会


1.防災まちづくり活動の経緯
・当会は奈良県上牧町の西大和ニュータウンにある片岡台1,2,3丁目自治会、桜ヶ丘1,2,3自治会の6自治会からなる自主防災組織で、人口約8,200人、世帯数約3,300という大きなエリアでの安全・安心を目指し、自主防犯・防災活動を実施している。
・組織づくりの契機は、阪神・淡路大震災をきっかけに地域ボランティア組織として西大和防災会議を発足させたことに始まる。その後こうした活動はボランティアでなく自治会でやろうということで、平成14年、この組織を発展的に解消、新たに6つの自治会を主体とした現在の組織を発足させた。翌年住民に実施した防災に関するアンケート調査をもとに町役場と調整を行い、独自の防災対策を開始した。
・以来、地震災害対策に関わる講演会の実施や災害救出器具の備蓄に始まり、各種訓練や勉強会、地震災害対策マニュアルの作成、資機材の充実など、行政、消防、警察、学校、地元住民活動団体等各種関係機関の協力のもと、年々活動の拡大充実を進めてきた。
・平成17年には「地域安心安全ステーション整備モデル事業」(総務省消防庁)に応募、助成金を頂いたことが一層の活動強化に繋がり、奈良県より知事表彰を受けた。また総務省消防庁「防災まちづくり大賞」優良事例にも選ばれている。
2.主な活動内容
  年間行事として下記の10の活動を行っている
①防災センター研修…新年度の自治会役員対象
②防災マニュアル勉強会…新年度の自治会役員、委員対象
③防犯防災懇談会…地域の警察、学校、PTA、民生委員等関係諸団体関係者と
④防災センター研修…シルバークラブ・子供会と行う研修
⑤こどもサバイバルキャンプ…桜ヶ丘2丁目自治会が単独活動として開始
・小学校高学年を主体に、震災時ライフラインのない状態で生活するという設定のもと、公園を利用して震災時模擬体験を一泊二日で行う楽しさ満喫の訓練。プログラム内容は、資機材の取り扱い訓練、担架やリヤカー体験、消火訓練、野営の体験、箸やスプーンの作り方・火をおこす方法習得、炊き出し練習、「稲村の火」紙芝居などを含む地震災害と対策についての教育など。その他キャンプファイヤーやゲームなどお楽しみも充実。
・実施に当たっては当初保護者からは野営に対する理解が得にくいなどの苦労や、公園利用が会場なので隣接する公民館のトイレを使用にあたり事故防止のために自治会役員がトイレ脇に宿泊するなど、運営も容易ではないが、年々保護者の訓練の意義への理解が高まり、参加希望者が増えている。
⑥震災対策講演会・実技講習会
…外部講師や内部経験者による講演、資機材取り扱い訓練
⑦初期消火訓練…消防署・消防団の指導による訓練、消火器の詰め替え・販売
⑧救急救命講習会…消防署の指導による
⑨地震災害対策マニュアル見直し…陳腐化しないよう毎年見直す
⑩地域安心安全ステーション(防災倉庫)の運営
3.活動の成果と課題
  ①成果
・防災に関する住民の知識、意識の浸透
・関係諸機関(奈良県防災統括室、町役場、消防署、警察署、学校など)との意思の疎通が図られるようになった
・国や県などからの評価
 活動助成金を受けたり、知事表彰、防災まちづくり大賞優良事例に選ばれるなど各方面から評価を頂いている。また平成19年京都で開催された「全国防災まちづくりフォーラム」において、発表12団体の一つとして、京都を中心に各地から集まった参加者を始め、防災専門家、内閣府等関係者に対し活動発表を行った。
②課題と対策
・継続性を保つ:自治会委員は毎年変わるが10〜15年周期で回ってくるので、一つの活動を最低10年は継続させ、全自治会員に活動の浸透を図る。
・マンネリ化防止:事務局は継続性持続のため固定されているので、絶えず新鮮な気持ちを持って企画・実施し反省を行う。
・活動行事への動員:遊び心、イベント性を持たせ、楽しく活動する。
・活動実施や課題対策に当たっては、6つの自治会の温度差を理解するようにすることも大事。
 

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内閣府政策統括官(防災担当)

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