若葉台自主防災会 1

若葉台自主防災会


1.防災まちづくり活動の経緯と“モットー”
・私達の地域は京都駅の東10km、三方を山に囲まれた自然豊かな場所にある。世帯数約700と大きいためまとまりにくく、平成14年に自主防災組織を作ったがあまり活動らしい活動はしていなかった。ところが、平成17年3月、大津市防災マップが発行され、私達の区域は琵琶湖西岸断層帯の一番南端の膳所断層が近くを通り、急傾斜危険箇所や土石流危険渓流に囲まれていることが判明した。そこで、医師、看護師、消防署や消防団経験者、防災活動に興味のある人を「防災委員」として公募したところ、14名の応募があった。以来、毎月1回防災委員会を開催して、私たちで考えた自主防災会のモットーのもと、防災活動を楽しく実践的なものにブラッシュアップした。



 


すなわち、活動範囲を子供の安全安心をはじめ身近な生活に関わる防災活動全般とし、各世帯に行ったアンケート調査をもとに地域の弱点を修正できるよう、日常生活に密着した内容で行うこと。皆が参加したくなるような楽しくアイデアいっぱいの活動とすること。また、賃貸共同住宅の住民などわが町を終の棲家と考えていない人々の参画を増やすことが大きな課題でもあるため、自治会会員以外にも広く活動の参加を呼びかけること、などに主眼を置いている。
・私達の実践的かつアイデア満載の楽しい取組みが、第3回全国防災まちづくりフォーラムで評価され「発案賞」「最多得票賞」のダブル受賞となった。
2.主な活動内容
平成18年度には次のような活動を行った。
①新組長を対象とした防災講習会
②AED講習会(3回実施)
③夏祭り実施時に炊き出しや防災用品の展示、及び空クジなしの防災福引実施
④京都市市民防災センターでの防災体験会参加
⑤消火器・簡易消火具の共同購入、廉価斡旋
⑥夏季夜間防犯パトロール、年末防火パトロール
⑦消火収納箱内に10型粉末消火器、及びホイッスル、防犯ブザー設置(50箇所)
    :扉を開けると100デシベルの大音量が鳴り、火災発生を知らせるだけでなく、歩行中の女性や子供のための不審者対策としても活用する、というアイデア。防災新聞や、消火訓練で実際に鳴らして周知を図っている。子どもたちにもラジオ体操の後に“消火器の秘密”(使い方)を教えた。
⑧防災タウンウォッチング
3.活動の成果と課題
①成果
・子供や若い世代にも気軽に参加できるよう工夫してきた結果、子供と親の参加が増えてきた。
・消火器の廉価斡旋は非自治会員にも行うこと、災害時要援護者の把握に努めていることなどが口コミで伝わり、自治会加入者も徐々に増えてきた。
 


②課題
・わが町を終の棲家と考えていない住民に活動参加を増やすこと。
・その他飼い犬の糞の未処理など、地域コミュニティとしての課題解決も視野に入れながら、楽しく、着実に、実践的な地域活動を進めていきたい。
 

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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