南小泉北部連合町内会 婦人防火クラブ

南小泉北部連合町内会 婦人防火クラブ、自主防災組織の取組み


1. 活動地域の概要

・仙台駅から約3km南東部の、若林区木ノ下町及び白萩町からなる、人口約4千人の住宅市街地。
2.経緯

・ 国の重要文化財(陸奥国分寺薬師堂)、県の重要文化財(白山神社)の保全のため、火災を防ごうというのが当初の動機で活動が始まった(1977(昭和52)年4月)が、その後、宮城県沖地震をきっかけに、この地域の婦人防火クラブ、自主防災組織の取組みが仙台市全体に拡がっていった。
3.活動の概要

(1)防災訓練の充実(救命訓練、夜間訓練の実施)
・ 婦人防火クラブでは、当初は、消防署に行って指導・講習を受けていた。活動を行う中から、地域にマッチした防災訓練を提案、実施した。具体的には水のかけ方などである。 また、平成6年から救命救急講習を行った。さらに、参加する人が高齢者、商店主など偏っているということで、平成元年には、夜の訓練を行うことになった。そうするとサラリーマン、小中学生が多く参加することになった。

写真 少年消防クラブが参加して作った防災マップ


(2)少年消防クラブ
・ 昭和59年4月、木ノ下町内会の少年消防クラブについては、学校教育の邪魔になるという意見があったが、それを乗り越えて具体化した。子どもたちは、結成当時年1回の体験、はじご車に乗るなどの訓練を行っている。また、防災マップづくりなども行った。現在は、夜間パトロールも時々参加するようになった。
写真 少年消防クラブが参加して作った防災マップ
(3)高齢者の避難支援
・ 阪神・淡路大震災で、避難所まで遠すぎて高齢者が行くことが難しいし、少人数の助け合いが大切ということが分かったことから、消防団OB、防火クラブ部長、消防団員の方に、副部長になってもらって、逃げ方の指導を行ってもらった。また、班ごとに情報を集めて、80歳以上の高齢者の居住地を把握した。個人情報なので、高齢者のお住まいについては民生委員と町内会長、そして、班長が把握するような形になっている。
(4)町民の安否確認
・ 平成15年には、全世帯を班分け(消防団OBや婦人防火クラブリーダーなどが班長)し、被災時には班で救助活動を行なうこととした。その際、住宅内に被災者がいるかどうかすぐ分かるよう、全戸にブラスティックの四角の札を配布。平常時には表(黒字「木ノ下町内会」)を掛け、非常時に家族全員が自宅を離れた場合は裏(赤字「防」)に返すことで、人がいるかどうかの目印としている。(木ノ下町内会のみ)
(5)近隣の学校への避難の検討
・ 避難所が遠く、避難するのは無理な点があまりにも多すぎるので、木ノ下町内会の中にある私立小学校の体育館、私立学校へ高齢者だけも避難できる様、各学校の校長先生にお願いをしている。
 

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内閣府政策統括官(防災担当)

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