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仙台市太白区鉤取ニュータウン町内会の取り組み


1.活動地域の概要
・仙台駅から北西約6kmにある、人口は、132世帯、415人、面積約4.5haの昭和50年に建設された住宅市街地である。
2.活動の経緯

・現町内会長である、京谷氏が専門家(建築)として、宮城県沖地震の教訓から、地震災害に強いまちづくりをしよう、専門家自らが足元を固めようということで、町内会ベースでの防災活動を始めた。防災についての意識啓発を行う中から、防災まちづくりの活動が広がり、2004年4月1日自主防災組織の立ち上げにまで至った。
3.活動体制

・町内会長と副町内会長が連携し、町内役員も含め、住民一丸となって防災まちづくり活動を行っている。
4.取組み内容

(1)防災倉庫の設置
・啓蒙運動の一環として、発電機やチェーンソーなどの防災用の道具を入れる防災倉庫づくりを行った。防災倉庫の設置は地域住民のためのものということで行政からの支援は一切いれず、町内会の予算で設置を行った。
(2)災害弱者居住マップの作成
・2003年10月ごろ、災害時要援護者を支援するため、家族調査を行い、どのような職業についていたかなども含め、把握を行った。(最終的に100%の回答を得た)これをベースに災害弱者居住マップを作った。災害弱者居住マップについては、会長が常に携帯するとともに、防災倉庫に保管している。今年8月16日の地震の際は、実際に民生委員が災害弱者居住マップを使って、高齢者の安否確認を行った。
(3)地域での交流会の実施
・民生委員と婦人部とタイアップしてお茶飲み会を行っている。また、町内の運営は、役員が月に一回飲み会をしている、そのコミュニケーションの密度も町内会の円滑の運営に役立っている。
(4)『出さない君』シンボルづくり
・死傷者を出さない、建物倒壊を出さない、火災を出さないということをシンボルとして表現した『出さない君』というキャラクターを作り、これを旗印として、自主防災組織の立ち上げを行った。その後、出さない君活動の一環としてアンケート調査を行い、95%の方が出さない君の意味を理解しているという回答があった。

『出さない君』PR資料 ひまわり会 設立総会資料  町内会会員の統計データ


(5)町内会だより『ひまわり』の発行
・町内会だより『ひまわり』を発行して、住民に活動内容を周知している。

町内会だより 鉤取ニュータウン町内会の自主防災体制 消火・救命・救助訓練の様子


(6)講習会の実施
・当町内会を含む八木山南コミュニティセンター(6町内会:2千世帯、5千名)において、宮城県土木部の出前講座の仕組みを活用し、これまで5回の講習会を実施している。
5.今後の取組みについて
・周辺の町内会にも波及効果があり、(13町内会、新たに3町内会が自主防災組織づくりに動き始めた。
・今後は、隣接地域に日赤があることから、八木山南コミュニティセンターを、地域住民の災害対策本部として、医療機関と各町内会の人材をつないで、実行体制の担い手として体育振興会に参加してもらい、災害時の緊急救護体制をつくることを検討したいと考えている。


 

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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