グループ名称

グループ名称 社)宮城県建築士会
グループの属性 社団法人 活動地域 仙台市青葉区
テーマ 「世代継続する地震に強いまちづくり委員会」の活動
発表者 松島支部支部長 土井 儀憲氏
発表方法 発表者による説明 ビジュアルプレゼンテーション
発表内容

・建築士会には各種委員会があるが、今年度に立ち上げた「世代継続する地震に強いまちづくり委員会」についてお話しする。
・建築士会は耐震診断や応急危険度判定などハード的事業を手がけてきたが、いずれも必要とされるときに出向く、自主的でない対応型の事業だ。
・防災は広く誰もが長く意識することが大切だ。この委員会は耐震診断をバックアップしながら、広く長く耐震意識を持っていただくにはどうしたらよいかと考え、そのためのソフト事業を展開するために立ち上げた。
・委員会のメインテーマはあくまでも「世代継続」だ。大人から子供へ、子供から孫へ、お年寄りも中学生も誰もが共通の話題による防災意識を持ち、それを伝承することが、防災意識を高める1つと考えた。いかに「世代継続」をさせるか。「まず若者と大人を会話させること」「話題は木造住宅の耐震診断」我々は物事を単純明快に考えた。大人は経験と知識と情報をたくさん持っている。しかし年が増すにつれ、これらをオープンにする機会は減り、閉鎖的になってくる。子どもは経験や情報量は乏しいが、行動力や発想力は豊富で限りがない。世代の違うものが1つのテーマで話合えればすばらしい会話が成り立つのではないか。
そこで「世代継続」をさせる3つのステップを考えた。松島町の経験をお話しする。

〔ステップ1〕若者へは松島中学校で耐震診断の授業を行なった。1クラスに建築士会会員が3名付き、2年生4クラスに3時間授業した。また、松島町で大人への講習会を行なった。〔ステップ2〕松島町の地区集会所で若者参加型の合同講習会を行なった。大人は基礎や筋交いなどは経験上知っており、若者はそうした知識はないが耐震診断の基礎となる面積計算は得意、ということで大人に教える光景をよく見た。共通のテーマのもと、世代ごとに持つ知識・能力を出し合い、協力して成果を出した。〔ステップ3〕世代間を越え世代継続する地震に強いまちづくりに取り組む。子供達は自ら耐震診断の実践に臨み、大人はそれに協力するようになった。今年の夏休みには耐震診断とともに、通学路のブロック塀・看板の危険性チェック、及びそれらを含めた防災マップを作った。
・私たちは建築士なので、耐震診断で世代継続に取り組もうとしているが、防災意識を継続させるお手伝いはいろいろあると思う。非常連絡方法などは今はいろいろなものが出ているので子供に聞いた方が確実のようだが。常日頃世代を超えて防災を話題にし、若者も参加する自主防災組織ができれば理想だ。
・当委員会は松島町での経験を全県に展開できるよう立ち上げたばかりだ。これからは学校や地域社会で防災教育や耐震化の促進を図り、その上で防災意識の異なる世代の共通の話題となるよう環境を整え、地域全体の防災力を向上させたいと考えている。

資料 配布資料 なし ブース展示

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内閣府政策統括官(防災担当)

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