グループ名称

グループ名称 福住町町内会
グループの属性 自主防災組織 活動地域 仙台市宮城野区
テーマ 「生命の分水嶺・生と死を分けるもの」
〜住民参加型の町内会防災マニュアルの作成〜
発表者 町内会長 菅原 康雄氏
発表方法 発表者による説明 ビジュアルプレゼンテーション なし
発表内容 ・自分たちの住むまちが地震で崩壊するという現実に向き合った時から、行政に頼らない、いわゆる自主管理意識が生まれる。
・福住町町内会は会員927名、戸数332戸の規模であるが、個人情報をあえて盛り込み、各自の役割を明記した防災マニュアル(防災わがまち 自主管理マニュアル)を全戸に配布している。名簿作りは、町内会が普段から夏祭りや灯篭流しなどを通して住民の交流に力を注いできた経緯もあり、難しいと言われるものが2ヶ月で作成できた。
・年1回の防災訓練は住民全員に役割があるため全員参加で実施している。また、災害時要援護者対策では、独居老人に対し家具転倒防止対策など、できる限りの防止対策を行なってきた。行政の援助を待っているのではだめで、まず自分たちが動き出すことだ、という意識も定着してきた。
・中越地震の際には発災10日後に、町内会で集めた支援物資を車2台で、直接小千谷の町内会に、寸断した道を迂回しながら届けたが、被災地で「生命の分水嶺・生と死を分けるもの」が何なのかを考えさせられた。防火防災訓練は万全であったとしても、一抹の不安がぬぐえない。被災地からの教訓では3日間は公助は望めず、自分の命は自分で守るということ、余震が続く暗闇の中で一番ほしかったのは「明かりと火」、そして時間の経過がとても知りたいと言うことだった。助かるか否かの境界線はその「空白の3日間」(発災から3日間)の恐怖心をいかに乗り切るかにあるということだ。
・そのためには、いざというとき助け合える姉妹町内会を近隣市町村で作り、平常時からお互いの交流と親睦を図り、「顔見知り」になっておく必要がある。
・まだ近隣の町内会と防火・防災協定を結ぶ姉妹町内会提携は実現していないが、近隣近県による町内会のネットワーク作りが急務であること、小さな町内会でも「住民の強い結束と危機感があれば大きな力になりうる」という新しい町内会のあり方を、仙台市福住町より全国に発信したい。

資料 配布資料 A4 2ページ ブース展示 有(配布資料)

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