発表1

グループ名称 清水寺警備団
グループの属性 任意団体(寺院と周辺住民) 活動地域 京都市清水寺境内及び隣接町内
テーマ 清水寺を中心に門前町住民と寺とが一体となって行う防災活動
発表者 大西 真興氏
発表方法 発表者による説明 ビジュアルプレゼンテーション
発表内容

・清水寺は1220年の歴史で10〜11回火災に遭っている。昔の火事は延焼が止められず全山焼けてしまう。大きい仏様は抱いて逃げられないので残っていないが、貴重な文化財を多数持つ当寺では「何はなくても火の用心」と言われ、万一火を出せば住職は“叩き出される”ことになっている。
・門前町の住民が寺の関係者と協力して当寺を火災から守る活動は、昭和18年、戦火が激しくなった頃始まったもので、戦後まもなく法隆寺や金閣寺の火災もあったため、昭和25年に「清水寺警備団」として組織化された。
・具体的な活動は、毎日の境内の巡回、年2回の消防訓練、年越しの不寝番が中心だが、清水寺を守るという「点」の活動に始まり、現在では隣接町内の防火等「面」として活動が広がっている。火災は低地から山の方に来るので、地域として守ることが効果的であるためだ。訓練の大会への参加もしている。また、多数の観光客が集まるので、避難誘導や緊急車の誘導、熱中症患者への対応や、AED訓練なども行うようになった。こうした活動は「声かけ」が第一歩だ。
・課題としては、次世代への継承がある。かつては門前町の商売だけでは収入が少ないので、若い人は外に働きに出てしまっていた。近年京都経済に活気が出てきたためか、出て行った人が地元に戻り、若い団員が増えてきた。京都がよくなり、「清水(きよみず)さん」がよくなり、若い人が帰ってくる、というよい循環になってきたのは喜ばしいことだ。

資料 配布資料 なし ブース展示 なし

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内閣府政策統括官(防災担当)

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