グループ名称

グループ名称 大水崎(おおみさき)区自主防災会
グループの属性 自主防災組織 活動地域 和歌山県東牟婁郡串本町串本(大水崎)
テーマ 津波対策としての避難路づくり
発表者 代表 杉本 隆晴氏
発表方法 発表者による説明 ビジュアルプレゼンテーション
発表内容 ・串本町大水崎地区は潮岬の東、S43年埋立て造成でできた海抜3m以下の地区で、人口675人世帯数319と小さい。一
番心配されるのは東南海・南海地震で、震度6強以上の大きな揺れとなるだけでなく、10分以内に津波の第一波が襲来すると予測されているため、津波からの避難が最大の課題だ。
・私達の活動は平成6年奥尻町長による津波とその避難のあり方に関する講演を聞いたことに始まった。やはり避難路が必要ということで、避難ルートを考えマップづくりをしたが、図上訓練では海抜37m位の高台に逃げるのに15分かかり間に合わないことが分ったため、6分で逃げられるよう「避難路づくり」を考えた。初めは関係団体の協力も得られず自分らで整備を始めたが、後に行政の支援も得て避難路が完成した。
・昨年からは県の要援護者対策モデル地域の指定を受け対策を進めている。10分以内に津波が来る中で支援者が出るか等いろいろ議論があったが、とにかくやってみようということで手挙げ方式で避難台帳作りを始めたが、179名の高齢者中14名しか申し出がなく、このうち支援者が決まっているのは3人だけだった。地区全員が被災する中で他人に迷惑をかけたくないという要援護者も多く、議論を重ねた結果、月並みだがやはり隣近所の助け合いが大事という結論になった。まずご近所の付き合いを 深めることが大事、ということで皆が楽しめる催し(防災ウォークラリー)を開催。
・また避難路まで逃げられないという高齢者 の要望を基に、地域内のRC3階建て以上 のビルを津波避難ビルとして使用させてもら うようにし、そのビルを明示した避難図を作り 全戸に配布した。津波被害を受けない場所に 防災倉庫も作った。
・これからの取組みは避難台帳づくりの継続と
ともに、これを補完する隣近所の付き合いを深める取組みを進めていく。

 

資料 配布資料 ブース展示

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