グループ名称 | 愛知県安城市 花ノ木福祉委員会 | |||
グループの属性 | 自主防災組織 | 活動地域 | 安城市花ノ木町、及び小堤町(花ノ木町内会エリア) | |
テーマ | 災害時要援護者の把握と支援の実践について | |||
発表者 | 花ノ木町内会長 鳥居 玄根(くろね)氏 | |||
発表方法 | 発表者による説明 | ビジュアルプレゼンテーション | 有 | |
発表内容 | ・花ノ木町は約400世帯、高齢者率は23%にのぼる。戦災に合わず、区画整理などを行なったこともないため、建物は老朽化し、排水溝にコンクリート板を乗せただけの生活道路(「木琴道路」)もあるなど災害に弱い地域で、「逃げ遅れ」が心配されている。なお、戦争末期の昭和20年には内陸直下型地震による大きな被害も出ている。 ・私達は「逃げ遅れ」をなくすために様々な活動を行なってきたが、今日は登録者マップづくりに絞ってお話しする。作成のきっかけは、安城市による災害時要援護者支援制度の開始で要援護者名簿が降りてきたことで、私どもとしてそれをどういう支援制度として活用するかを考えて始めた。このマップは要援護者各人の状況を住宅地図に記入し、ご近所に3〜4人支援者を作るものだ。作成にあたっては、要援護者本人の意向確認が第一となるため、まず対象者の家に事前に話をつけて訪問、本人の過ごす居間などに上げてもらいじっくり話し合うことから始めた。こうすると住宅の様子も見ることができる。じっくり一人ひとりと向き合うことで、各人の状況や食べられる食品、両隣の人との付き合い関係、家具固定のニーズなど個々の実情がきめ細かく把握でき、それぞれが求める支援内容が初めて分ってくる。こうした方法で要援護者40人を回り、73人の支援候補者が抽出されたが、支援者になることを断った人はいなかった。この仕組みは災害時だけでなく日頃の見守りにも役立つ。 ・その後このマップ・支援体制 が実際に役立つよう情報収集・ 伝達訓練を実施した。なお、こ の訓練には若い年代の高齢者 の会である「おやじの会」のメン バーに中心的役割を担ってもら った。 ・今後の課題としては、周りから 見てかなり支援が必要に見える のに登録していない人への働きかけだ。一人の「逃げ残り」も起きない町、皆で助け合える町であるよう、災害時に役立つ関係を構築していきたい。 | |||
資料 | 配布資料 | 有 | ブース展示 | 有 |