発表

グループ名称 浜松市北区災害ボランティアコーディネーター連絡会
グループの属性 住民系組織 活動地域 静岡県浜松市北区
テーマ  
発表者  
発表方法   ビジュアルプレゼンテーション  
発表内容

◆新しい取り組み方について


私たちの活動の様子はお手元の資料をご覧いただくとして、今日は、昨年度から今年にかけて、私たちとしては特異な動きをしたお話しをします。そこで、その活動に関わった企業の方々のご協力も頂きながら発表します。
私たちは普段は北区の人々を対象に減災のための活動をして、災害時はボランティアセンターの立ち上げ、運営をします。ボランティア活動に必要な「ひと・もの・かね」はなかなか調達が困難ですが、今年は「ひと・もの・かね」の活用で「専門家、企業」「大学生」の協力を得ることにちょっと成功したので、その内容を話します。いつも住民と災害ボランティアコーディネーターだけで活動してきましたが、それだけでは足りないと思っていることがあったので、普通は助けの手を差し伸べる立場の私たちですが、苦し紛れに「Help me!」と言ってしまいました。それが私たちの経験した「助け合い」の発端です。
◆啓発教育、啓発講座用ツール開発と企業等との連携


若いパパママ世代に防災への関心を持ってもらうのは難しく、「災ボコ会議」(災害ボランティアコーディネーター会議)でも、どうしたらよいか話合い、その子ども世代に「遊び」をテーマにアプローチしてみよう、ということで学校教育に踏み込んでみることにしました。とはいえ教師ではないので、幼稚園・小学校の子どもたちと一緒に遊ぶ、そして学ぶ、という日常のところから始めることにしました。そこで啓発教材として『防災すごろく』を考えたのですが、形にするのが非常に難く、苦し紛れに「Help me!」と企業に呼びかけたところ、地元北区のRolandDG社さんから「ボランティアで使うなら協力する」と有り難いお言葉を頂き、思いを形にできました。
ここに実物を持ってきたので見てください。(実物提示)遊び方の基本は「お買物ゲーム」で、遊び手はチームで隅から出発、買物をしながら中央の学校(ゴール)へ行きますが、もしサイコロの1が出たら「地震発生」で、「津波」という指示なら高台に行って安全確認。その後の買物は、好きなものではなく、避難に必要な品物を買ってゴールを目指すことになります。
実際に区内の小学校でやって見ると、もっとやりたいと言う子もいて、私たちも楽しく活動できましたが、問題点にも気づかされました。とてもいいツールができても、私たちは災害対応のボランティアで、ツールを活用できるボランティアが足りないのです。そこで、対策として県の災害ボランティア養成講座受講生に話を聞くと、ボランティア活動のきっかけがないと言う人が多く、活動内容の提案をすると、自分の専門を生かせるので心理的な負担も少ない、積極的に加わりたいという人が見つかりました。また、浜松大学ボランティアサークル「サンダーバード」とのコラボレーションもできました。大学生とのコラボは、同じメンバーで固まって停滞しがちな会にヒントを与えてくれ、学生たちからは社会参加のきっかけ、地区防災を学べるという声を聞きました。
次に、大人向けの講座としてやってきた減災講座のツールを探し、また「Help me!」と言うと、都田建設さんから「ピノキオぶるる」(木造住宅倒壊模型)を持っているので、好きなときに使っていいという申し出があって、講座で活用させていただくことになりました。地震のときの住宅の様子を理解してもらうのにとてもぴったりのツールです。
(実物提示)
◆「Help me!」のつながりで


「Help me!」は本来の私たちの立場とは逆ですが、こんなに多くの企業・専門家に協力していただけて、今までの活動の励みにもなりました。こういう方法もある、ということを皆さんに知っていただきたくてお話ししました。先日の地震では、ボランティアセンターは立ち上げ検討の際、都田建設さんから「何かできることはないか」と声をかけていただきました。今回は立ち上げませんでしたが、東海地震に備えて「Help me!」をキーワードに、地域の方やよきパートナー、皆の力を合わせて、活動を進めていきたいと思っています。

資料 配布資料 なし ブース展示 あり

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内閣府政策統括官(防災担当)

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