発表

グループ名称 伊勢湾台風物語バリアフリー上映実行委員会
グループの属性 住民系組織 活動地域  
テーマ 情報のバリアフリー化を進めよう
発表者  
発表方法   ビジュアルプレゼンテーション  
発表内容

◆活動のねらい

 今年は伊勢湾台風からちょうど50年です。阪神・淡路大震災までは、戦後最大の犠牲者(5,000人)が出た自然災害で、私は当時小学校で、名古屋市港区で被災しました。

 「伊勢湾台風物語」というアニメ映画があります。映画をきっかけに防災を考えることはよくありますが、この映画は20年前に作られたものなので、視聴覚障害者への配慮はありません。そこで、音声解説と字幕を付け、今日のフォーラムのような場で活用してもらい、災害時要援護者を考えるきっかけにしていただきたいというのが、私たちの主旨です。

 今年の5月に活動を始めたばかりで、90分映画全編のバリアフリー対応は未完成ですが、最初の活動としてこの8月初めに名古屋盲学校で児童生徒と保護者が対象の上映会を行ないました。次は9月初めに、アニメ映画の舞台となった、当時一番被害が大きかった名古屋市南区で開催する『伊勢湾台風50年市民防災の集い』でこの映画のバリアフリー上映と、当会場代表川越利信(視覚障害者支援団体代表、日本福祉放送代表)による座談会を行います。

◆バリアフリー上映とはどんなものか

 バリアフリー上映とはどんなもので、どんな効果があるのか、実際の映画の一部をお見せして、お話します。もとの映画と、私たちが音声解説・字幕を付けたものとを続けて上映するので、バリアフリー化されていないと情報がどれだけ伝わらないか、比較してみてください。お見せするのは映画の冒頭部分で、名古屋港近くで貯木場がある海抜ゼロメートル地帯で、災害発生前の静かな日常の情景なので、特にもとの映像にはナレーションがありません。映画ですが、両方とも目をつぶっていただくと、違いが実感できると思います。

◆情報のバリアフリー化を進めよう

 よくテレビで地震速報のテロップが出ますが、視聴覚障害者には分かりません。天気予報などでも「ご覧の通りです」とよく言いますね。避難所などでも、見て分かるものが見えない人がいる、聞いて分からないものが聞こえない人がいる、という前提で対応していただきたい。

 また、情報バリアフリーは視覚、聴覚障害者のためだけではなく、全ての人が対象です。例えば、年を取ると見えにくくなったり、聞こえにくくなるのは当たり前で、正しく情報提供する上で情報バリアフリーは大事です。ポイントは、音声と視覚障害の両方を「同時」に行なうことです。障害者には要約だけでは情報が一部しか伝わりません。災害時に情報提供する際も、音声と同時に掲示板などにも同じものを貼り、その場合なるべく大きな字で感じにはふり仮名をふることも大事です。外国人への対応にもなります。難聴者用にはファックスが有効です。避難所にはテレビ受像機をおく必要もあります。

 日常で視覚聴覚障害者や高齢者、外国人などと接する場合の方法を考えて、対応なさるとよいと思います。

資料 配布資料 あり ブース展示 なし

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内閣府政策統括官(防災担当)

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