発表

グループ名称 泉自主防災隊・和合町自主防災隊
グループの属性 自主防災 活動地域 静岡県浜松市泉1〜4丁目、和合町
テーマ 「避難所運営組織づくり」「避難所生活」
発表者  
発表方法   ビジュアルプレゼンテーション  
発表内容

◆避難所運営・生活訓練を二つの隊が共同で行なった理由

私たちは今年の2月、「避難所運営組織づくり」「避難所生活」をテーマに共同で防災訓練を行ないました。

泉及び和合町は浜松駅から北に6Km、航空自衛隊浜松基地に接する三方原台地にある住宅を中心とする町で、泉・和合町自主防災隊管内には約6,000世帯、約14,000人が住んでいます。泉・和合町それぞれの自主防災隊では、年1回総合防災訓練として避難訓練や初期消火訓練などをやっていますが、ここ数年、浜松市自主防災研究会などで避難所での非難者の様子を見聞きすることが増えてきました。東海地震が発生すると、当地区には倒壊の恐れのある家屋が多数あるので、泉、和合町両町民の避難所である市立泉小学校には大勢の避難が想定されます。災害時には自主防災隊員にはそれぞれの役割があるので、避難所運営は非難した両町民が自主的に行なうことになりますが、訓練なしに共同生活が可能かどうか、という疑問が生じてきました。そこで、避難者主体の避難所生活・運営を町民に少しでも理解してもらうために、防災訓練に避難所生活の模擬体験を取り入れることが重要だと考えました。

◆避難所運営訓練の内容

 昨年6月から両自主防災隊役員同士で定期会合を持ち、有事に役立つことをやってみようということで、市や区の担当部署、泉小学校の協力を得ながら、小学校のどこに何人受け入れるのか、市の防災倉庫には何が入っているのか、資機材は何があってどう使うのか、飲料水・食料の備蓄はどうなど、ひとつひとつ準備を始めました。

 訓練当日の模様を動画で紹介します。

 訓練参加は両町民計約600人。会場の体育館では、まず建物の応急危険判定をして使えることを確認してから、被災者として300人が1区画2m×1.5mに数人ずつの単位で入りました。

そのうちから100人が7班に分かれ、それぞれ、仮設トイレの設置、非常用タンクから人数分の水の運搬、食料の調達・準備などに取り組みました。非常食の試食もしましたが、アルファ化米の五目ごはんは好評でした。また、消防署の協力で行なった怪我人への対応や、情報伝達訓練などもおこないました。

◆訓練の成果とこれから

 初めての訓練を通して、参加者は避難所共同生活のために何をしなければならないか、避難所運営のために何をすべきなのか、自ら考えるきっかけになったと確信しています。

 こうした訓練は繰り返しが肝心だと思います。課題もたくさん見つかったので、これからも試行しながら、避難者に役立つ訓練を、泉・和合町自主防災隊で協力して実行していくつもりです。

資料 配布資料 あり ブース展示 あり

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内閣府政策統括官(防災担当)

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