阪神・淡路大震災教訓情報資料集【02】避難所の開設

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  • 1.第1期・初動対応(初動72時間を中心として)
    • 1-03.被災者行動
      • 【02】避難所の開設
        • 01.避難所の7割が当日に開設されたが、被害の大きかった地域では、市・区職員や教職員の到着が間に合わず、避難者が鍵を壊して入り込んだところもあった。
          • 01) 避難所開設担当の市・区職員などが避難所に赴くことは難しく、教職員の到着も遅れたため、避難者が鍵等を壊して勝手に入り込んだ避難所も多かった。
          • 02) 教職員ではなく、学校開放担当者や鍵を預かっている人などの近隣住民が、自主判断で校門や体育館等を開錠したというケースもあった。
        • 02.震災後数日にわたって、避難者数は増加し続けた。これは、余震不安やライフライン途絶などによる避難者増加のほか、当初は把握されていなかった避難所が追加指定されたことによるものと考えられる。
          • 01) 家屋の倒壊や焼失、余震に対する不安、ライフラインの途絶等により、震災の翌日以降も避難者は増加を続けた。
          • 02) 指定避難所以外の施設に設けられた避難所への対応は、当初はその存在を行政機関が把握することは困難だった。所在が把握されると、順次追加指定がなされた。
          • 03) 兵庫県における避難者数のピークは1月23日の31万6,700人、避難所数1,152ヶ所。大阪府においても1月18日のピーク時には約3,700人が82ヶ所の避難所で生活していた。
          • 04) 淡路島では、全半壊戸数に比べ避難者数や応急仮設住宅に入居した人は少なかった。☆
          • 05) 被災者の避難先は、震災当日は避難所が多く、その後血縁宅等様々に変遷していった。☆
        • 03.多くの避難者が殺到したため、一人あたりのスペースは狭く、教室や体育館などの居室はもとより廊下や階段の踊り場なども避難者で一杯となった避難所があった。
          • 01) 地震直後は、一人あたりのスペースが1畳に満たない場合もあり、当初は横になることもできないほどだったりした場合もある。
          • 02) 学校等では、体育館や教室のほか、廊下や階段の踊り場にも避難者があふれた。
        • 04.学校は、救護所、遺体安置室、本部など、様々な用途に利用された。
          • 01) 学校では、保健室が救護所、特別教室等が遺体安置室、職員室等が本部および職員宿泊室として利用された。
          • 02) 避難者が、様々な場所に入り込み、対応活動の妨げになることもあった。
        • 05.天井などの二次部材や設備が破壊され、避難空間として機能しない場所も少なくなかった。
          • 01) 避難者を収容する計画だった体育館が被害を受けて使えなかったというケースも少なくなかった。なかには、施設内で火災が発生し類焼を続けたにも関わらず、1,000人を超える避難者が集まった学校もあった。
          • 02) 避難所開設にあたって安全性のチェック、立入禁止措置が行われた施設もある。
            • 06.震災直後には、避難者の中に負傷者も多く、その看護を教職員や避難者の中の医療関係者が行ったり、医師の派遣を受けて応急手当が行われた避難所もある。
              • 01) 避難者の中に負傷者も多く、教職員や避難者の中の医療関係者が重傷者の看護にあたった。
              • 02) 保健所の依頼等を受けて医師が訪れ、治療をはじめたところもあった。
                • 07.震災直後の避難所は、高齢者や要介護者に対する配慮が十分に行われず、きわめて厳しい環境におかれた。★
                  • 01) 被災直後においては、高齢者等の要配慮者は、むしろ厳しい環境に置かれていたケースもあった。★
                  • 02) 避難直後から介護を要する避難者や、高齢者、障害者、乳児等への配慮が必要であったが、実際には生活が困難な状況に置かれていた。★

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