公民館における災害対策ハンドブック【(社)全国公民館連合会】
特徴
1. 公民館の全国的な連合組織である全国公民館連合会が、全国各地の公民館関係者への防災に関する知識やノウハウの提供のため、独自に実施した取組である。
2. ハンドブックは、イラストや写真を多用する、体験談や実例を多く盛り込むなど、わかりやすさに非常に配慮した内容となっている。
概要
「公民館における災害対策ハンドブック」は、公民館の避難所としての対応機能を高めるため、全国公民館連合会が独自の調査研究を行い、その成果をまとめたものである。
地域における避難所としての災害に対する日頃の備えや、災害発生後の対応に加え、全国各地の公民館における実際の災害体験談、公民館を活用した地域での防災教育の実例などを盛り込んだ内容となっている。
新潟中越地震での避難所光景 (十日町市の公民館) | 地域防災マップの作成 (岐阜市本荘公民館) |
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目的
1. 本書は、避難所として活用されることの多い公民館において、災害に対する機能を高めるため、災害に対する備えや、いざというときの対応をわかりやすくまとめたハンドブックである。
2. ハンドブックが、全国の公民館で活用され、公民館の存在感を高め、災害に強い地域社会の構築へとつながることが期待される。
経緯及び活動状況
1. 社団法人全国公民館連合会は、全国約18,000館の公民館が都道府県ごとに組織する都道府県公民館連合会(47団体)による全国的な連合組織であり、各公民館への情報提供、研究大会の開催、調査研究の実施などを実施している文部科学省所管の社団法人である。
2. 公民館は、災害時における避難所として、これまで大きな役割を果たしてきたが、その対応は、突然であり想定外のことも少なくないことから、混乱することも多かった。
3. そのため、全国公民館連合会では、2005年度に、災害時における公民館の対応方法等に関する調査研究を行った。調査研究に当たっては、全国各地の大規模な災害を経験した公民館関係者をはじめ、防災関係の学識経験者、関係省庁の職員等の14名から成る「公民館災害対策調査研究グループ」を組織した。
4. 調査研究グループは、事前に準備すべき事項、実際の避難所運営において必要なポイント、普段の活動のあり方等を議論するとともに、実際にこれまで風水害、地震、津波、噴火等の被害に遭遇した公民館の体験談や、防災に関して先進的な取組を実施している実践例なども調査した。
5. 上記調査研究の成果をもとに、2006年12月に発行された「公民館における災害対策ハンドブック」は、「避難所のよりよい運営のために」との副題のとおり、公民館の避難所としての機能を高めるための日頃の備えや災害発生後の対応に加え、全国各地の公民館における実際の災害体験談、公民館を活用した地域での防災教育の実例などを盛り込んだ内容となっている。
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6. ハンドブック(B5版149ページ:定価1,000円)は、以下のような構成となっている。
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(1)日常の防災活動
公民館を活用した防災学習、災害への備え、災害対応マニュアルの作成、公民館で災害に遭ったら
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(2)避難所としての対応マニュアル
避難所運営までのシミュレーション、避難所運営の実際、他の災害の場合における留意事項
(3)各種様式
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(4)事例集
防災訓練・避難訓練等に関する事例、防災講座に関する事例
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(5)資料編
わが国の防災体制、災害時等の公民館対応・計画例、社会教育施設への災害に関する補助・通知等、その他関係法令等
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監修・発行
- (監修)
- 公民館災害対策調査研究グループ
- (発行)
- 社団法人全国公民館連合会
団体名 | 社団法人 全国公民館連合会 | |
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電話番号 | 03-3501-9666(代表) | |
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