東日本大震災(平成23年3月)
聞いたより1日早く電気が復旧~工事の人を思い出し「ありがたいな」~
(釜石市 震災当時小学5年 男子)
地震が起きたのは、社会科の授業中。「帰ったら何をして遊ぼうかな」なんて、上の空だったときに揺れだしました。すぐに「机の下にもぐれ!」となって、その後で全校一斉に高台にある高校に避難しました。
避難してしばらくの間は、まちの方で発生した火災をただただ眺めているといった状況でした。
ぼくは、迎えに来たお父さんと一緒に、山の中を歩いて家に帰りました。水とガスは奇跡的に生き残ったけど、電気が通じなかったから、テレビも電話も全部ダメでした。
地震からひと月たった学校からの帰り道、電柱によじ登って電線を引っ張っている人がいたので、しばらくそれを見ていました。で、その人が降りてきた時に「いつ電気が来るんですか」って聞いたら、「明日かな」って言われました。
だけど、それより早くその日の夕方に電気が復旧したのです。電気がついたときには工事の人のことを思い出し、「ありがたいな」と思いました。
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