1台の消防無線、庁舎の情報孤立防ぐ

東日本大震災(平成23年3月)

1台の消防無線、庁舎の情報孤立防ぐ

宮古市 40代 男性 市役所職員

1台の消防無線、庁舎の情報孤立防ぐのイラスト
インタビュー日:2012年9月10日

地震直後、市役所から離れたところにある消防署から、消防職員が消防無線を持って情報収集に来ました。東日本大震災が発生した当日の情報は、この無線が頼りでした。市庁舎は津波で孤立して、停電していて、ほかの通信手段はすべて途絶していましたから。

消防署は被災していなかったので、翌12日に県から送信された防災FAXも、その翌日の13日になってその情報を入手することができました。

内容は、あらかじめ震災前に決めてあった段取りや手順を示す書類で、訓練の時にも見たことのあるものでした。

最初の防災FAXは、12日朝に送られていたのですが、遺体捜索の遺体の取り扱い方が書かれていました。次が仮設住宅について、県の防災計画に決められている間取りとか、材料とかのFAXが届いたんです。田老支所にはちゃんと届いていたのですが、市役所は翌日に、消防から聞いて分かりました。孤立していても、持ってきてもらった消防無線で、情報を仕入れることができたんです。

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