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復旧列車にこどもが手を振る~乗客と「ありがとう」の言葉かわす~

東日本大震災(平成23年3月)

復旧列車にこどもが手を振る~乗客と「ありがとう」の言葉かわす~

宮古市 40代 男性 鉄道会社職員

復旧列車にこどもが手を振る~乗客と「ありがとう」の言葉かわす~のイラスト
インタビュー日:2012年9月10日

「明日、列車を動かす」

東日本大震災発生後、3月19日の会議で、宮古~田老(たろう)間の運転再開を伝えられました。20日の午前中に試運転を終え、12時に田老(たろう)駅から復旧列車が発車しました。

私は乗務員を指導するときのように、添乗する形で先頭車両に乗って、線路の状況などが安全かどうか、確認しながら乗っていました。被災後、住民の方が、線路を歩く姿を目にしていたので、住民の方が線路を歩かれていなければいいなという、そればっかりでしたね。

結果、安全に運行できたのですが、周囲を確認していると、途中、遠くから列車を見ていたこどもが、大きく手を振ってくれたりもしました。

また、乗客の皆さまからは、ただただ、「ありがとう」という言葉をかけていただきました。大変な状況で助け合う中、染みついている言葉でしたので、私も「ありがとう」と返しました。3月中は無料で列車を運行していましたので、「乗ってくれてありがとう」という意味なのかなと、一瞬、自分の口から出た言葉を反すうしましたが、今、考えると、どこかで「お互いに頑張りましょうね」っていうような意味も含んでいたのかもしれませんね。

地域のため、無料列車が運行した日のことを、私は忘れないでしょう。

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